登山古墳
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登山古墳(どうやまこふん)は、神奈川県厚木市の飯山に現存する古墳群である。
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[編集] 概要
1から5号までの古墳がある。このうち、1号墳は現存しない。一号墳とその他の古墳では、石室のつくりが違うため、『身分の違うものがそれぞれに埋葬されたのではないか』という憶測がある。
- 一号墳
-
- 円墳。直径は約20メートルと思われる。
- 人物、家、動物などの形象はにわ、円筒はにわが出土。
- 6世紀半ばごろのものと推定されている。
- 二・三・四・五号墳
-
- 円墳。直径はそれぞれ、
-
- 二・三号墳が直径約13メートル
- 四号墳が直径約20メートル
- 五号墳が直径約10メートル
- である。
- これらの石室は、極めて珍しい礫槨竪穴式である。
- 6世紀のものと推定されている。
[編集] 出土物について
[編集] 一号墳
様々な埴輪が出土し、県指定文化財として保存されている。これらの埴輪は、当時の様子を知る上で貴重な資料となった。
[編集] 二号墳
刀子・鉄の鏃が一つずつ出土したが、いずれも腐食が激しく、取り出しの際に破損してしまった。
[編集] 三号墳
出土物は無かった。
[編集] 四号墳
数メートルにわたり、石が綺麗に敷き詰められている。刀のかけら、刀子が出土した。
[編集] 五号墳
石室の損傷が激しい以外は、出土物もなし。
[編集] 登山古墳公園
この古墳の二・三・四・五号墳の周辺は、草が刈り取られ芝で整備され、『堂山古墳公園』となった。多くの人が、ここを憩いの場として使用している。
[編集] 注意点
昔は「堂山古墳」と綴られていたが、現在の綴りは「登山古墳」であるので注意が必要。