白暁燕
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白暁燕(白曉燕、パイ・シャオイェン、1980年6月23日-1997年4月)は、台湾の女性アイドル。台湾の女優白冰冰(パイ・ピンピン)の一人娘として、梶原一騎との間に台湾で生まれたが、暁燕が生まれる前に梶原一騎と別居したため、白冰冰が引き取って育てることになった。その後白暁燕本人もテレビなどにたびたび出演するようになり、台湾ではアイドル的な人気を博していた。
1997年4月14日、私立醒吾高級中学(私立醒吾高級中學)2年在学中に誘拐され、犯人グループから暁燕の半裸の写真と切断した小指が送りつけられ、500万アメリカ合衆国ドルの身代金が要求された。母の白冰冰はなんとか身代金全額は揃えたが、現金の受け渡しに失敗。マスコミに情報が漏れ、引き渡し現場にマスコミが殺到する事態となり、暁燕は惨殺されてしまう。
4月28日、台北近郊にて暁燕が遺体で発見された後、マスコミへの批判が高まり、白母子の住んでいた家の付近に、周辺の住民が「記者有罪」と書いた抗議の垂れ幕を下げた。
8月19日、台北市内で犯人グループ3人と警官800人との銃撃戦が起こり主犯格の犯人1人(林春生)が射殺された。残る2人は逃亡するが、後日1人(高天民)は警官隊に包囲され自殺。
最後の陳進興は11月18日南アフリカ大使館の武官官邸に人質を取って立て籠もり事件を起こした後投降し逮捕された。1999年10月8日、陳の死刑が執行された。
母の白冰冰は、暁燕を記念して「白暁燕文教基金会」を設立した。