白衣
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白衣(はくい、White Coat)は、医師、看護師、薬剤師らの医療従事者や調理師(料理人)、栄養士らが主に着用する。研究者が着用することも多くある。学校などでは実験や給食の配膳などで着用する。高温や薬品に耐えるよう綿で作られていることが多い。
一般的には長袖のコート型で丈は膝下まであり、主に医師や薬剤師などの医療従事者(看護師はほとんど着ないが上着として着ることがある)や科学者、研究者、栄養士、アロマセラピスト、理科教師(主に化学や生物の教師)などが着用し実験着としても用いられることが多い。長袖のコート型はラボ・コート(Lab. coat)とも呼ばれる。袖口は紐で縛れるようになっている。
丈が短いものは主に調理師や料理人が着用し、上下組みになっている半袖のものもあるが主に看護師などの医療従事者が着用する。
実験以外でも科学者や医師は制服代わりに着用しており、大学内では理系学部の学者や研究者が着用するトレードマークともなっている。一方、民間企業では研究者であっても作業着を着用しているのが普通である。
外科系の医師、男性看護師、臨床工学技士、理学療法士などの職種にある者は、コート型白衣の長い裾が業務の邪魔になるなどの理由で、ケーシー型白衣を着用する事がある。ケーシー型白衣は、理容師の制服を発祥とするセパレート型の白衣である。アメリカのドラマ『外科医ベン・ケーシー』に出演した医師ベン・ケーシーの名前に由来する。