目黒雅叙園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社目黒雅叙園(かぶしきがいしゃめぐろがじょえん)は、東京都目黒区で目黒雅叙園(結婚式場・ホテル・レストランなど)を運営する企業。
旧目黒雅叙園は、細川力蔵が古河鉱業の重役近藤陸三郎の6000坪の旧邸を買収し、1931年(昭和6年)に創業した国内最初の総合結婚式場兼料亭。<昭和の竜宮城>と呼ばれた絢爛たる園内には百段階段をはじめとした有形文化財が多数ある。
本格的な北京料理や日本料理を供する料亭だったが、メニューに価格を入れるなど当時としては斬新なアイディアで華族層以外の料亭利用者を増やした。また、中華料理店で一般に見られる円形のターンテーブル(二層構造の円形テーブルの上部に料理を載せて回転させることで取り分けやすくするもの)も、細川力蔵の発明であり、その後、中国大陸に伝わったものである。
目黒雅叙園は『千と千尋の神隠し』のモデルとなったほか、太宰治の『佳日』にも登場する。
又、エレベーターなど、ホテルにかけてある漆作品は韓国人漆芸家全龍福氏によって作成、修復されたもので、芸術面での評価も高い。 一階にあるトイレも全龍福氏の手によるもので、トイレに入ったあと、そこが本当にトイレなのかと疑問に思う人も少なくないほど、素晴らしい芸術作品によって飾られている。
[編集] 概要
- 設立 2003年(平成15年)5月
- 資本金 3億7800万円
- 本社所在地 東京都目黒区下目黒1-8-1