省エネルック
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省エネルック(しょうエネルック)は、クール・ビズ運動の始祖にあたる運動で、1970年代後半にオイルショックの影響を受けて時の政府が中心となって始めた。
[編集] 概要
スタイルとしては半袖開襟のワイシャツやスーツが特徴的で、東南アジアなど熱帯国のスタイルを取り込む形であった。大平正芳や羽田孜ら、人気政治家が着用を推進したことから、一時人気が沸騰しかけたが、あまりにも見栄えがよくないため、ほとんど普及することなく終わった。いまでも珍妙なスタイルの同義語的に利用されることがあり、マスコミは笑いの対象にしている。しかし、現在のクールビズの祖として果たした役割は大きい。羽田孜は、今でもこのスタイルで数々の行事に参加しており、息子の羽田雄一郎も同様のスタイルである。また羽田親子は、中国の人民服のようなものもよく着ており、スーツだらけのパーティー会場などでも異彩を放っている。このスタイルには、「格好悪い。政治家の格好ではない。」という意見もあるが、一方で「近寄りがたい雰囲気を排除してくれる」という評価もある。