破骨細胞
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破骨細胞(はこつさいぼう、osteoclasts)とは、骨の形成において、骨芽細胞(osteoblasts)と同様、重要な役割を果たす細胞のことである。数個から数十個の核を有する多核巨細胞であり、細胞質は好酸性を示し、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ活性を有する。
骨芽細胞が、骨組織(components of matrix)を分泌し、その骨組織を破壊することで骨が形成される。つまり、この2つがバランスよく働くことが大事なのである。
この破骨細胞は、副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)やカルシトニン(calcitonin:CT)によって、その働きがコントロールされている。
カルシトニンは、血中のカルシウム濃度を下げる働きをし、また破骨細胞の働きを抑制する。
副甲状腺ホルモンは、破骨細胞と骨芽細胞の働きを促進して、反対にカルシウムイオンの量を増やす。