穴薬師古墳
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穴薬師古墳(あなやくしこふん)は、直径30m、高さ約4mの小高い円墳で、幅約5mの周掘を有する。茨城県猿島郡五霞町川妻地内にある。
石室は幅2m、長さ7m、室内の高さは約2mで、中はひょうたん型になっており、中央部両側に長さ1.5m、30cm角の門石で前室と奥室とに区切られている横穴式石室である。 整形された軽石をレンガ積みして石室の側壁が作られたり、奥壁に五輪の塔のような板状の石があてられたり、特異な構造を示している。古墳時代終末期の造営と考えられるが関東地方には例が少なく、学術上貴重なものである。 1971(昭和46)年3月29日、茨城県の史跡に指定された。