米穀通帳
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米穀通帳(べいこくつうちょう)とは、日本において食管制度の下で米の配給を受けるために発行されていた通帳である。1981年に廃止された。
戦後しばらくは、レストランでカレーライスのような米が入っている食事を注文するとき、米穀通帳を提出しなければならなかった。
1960年代には米の配給制そのものは無くなったものの、食管制度上の規定で米屋から米を購入するときには必要であった。 しかし、1970年代になるとスーパー等新しい流通の登場やいわゆる米余りの状況に陥ったため、自然と米穀通帳なしでも米の購入ができるようになってくるとなし崩し的に米穀通帳の必要性は薄れていった。
一時期は身分証としての役目があったが、運転免許証や健康保険証がそれの代わりになっていった。