紙をくれ
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紙をくれ(かみをくれ)は、学校の怪談のひとつ。
地域や時代によりいろいろなバリエーションがあるが、概ね以下のような内容である。
[編集] 内容
ある夕方の学校。女子生徒がトイレに入り、用を済ませて手を洗っていると個室から「かみをくれ」という声が聞こえてきた。女子生徒は近くに置いてあったトイレットペーパーを取り、上から投げ入れた。すると再び「かみをくれ」と言われ、またトイレットペーパーを投げ入れる。
何度投げ入れても「かみをくれ」と言われるため「もうないわよ」と返したところ、声はぴたりと止んだ。
不審に思った女子生徒がドアをノックするが、返事は無い。恐る恐るドアを押してみると鍵は開いており、中を見るとそこには誰も居なかった。
恐怖で凍りつく女子生徒。すると「このかみじゃない…お前の髪だ!」の声と共に便器の中から手が伸びてきて、女子生徒は髪を掴まれ便器に引きずり込まれてしまった。