耳コピー
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耳コピー(みみこぴー)は、音楽に関する俗語であり、曲中で実際に演奏されている音を聞き取って楽譜を書き起こしたり、楽器(必ずしも同じ楽器である必要はないが、口や鼻歌で行ったものは除くことが多い)で再現したりする技術のこと。省略して耳コピや採譜などと呼ばれることが多い。聴音。
テンポが速く・リズムが細かく不規則で・旋律や和声が複雑なほど難しくなり、高度な音感や演奏技術が必要になる。
耳コピーにより曲を譜面化していく技術は古くから存在しているが、具体的にいつ頃から行われたのかという詳しいことはよくわかっていない。楽譜が一般化する以前から存在する曲は、一般化してからは耳コピーによって譜面として残されているものも多い。
現代のコンピュータ技術では、マイクロフォンを通じて音声を取り込むことによって、楽譜に書き起こすことができるソフトウェアも開発されている。この類の技術も、一種の耳コピーと言えよう。
現代の日本では、カラオケや着信メロディなどに必要なMIDIデータを作成するため、商業的に耳コピーが行われている。