育児相談
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育児相談(いくじそうだん)は、本来は児童相談所の業務として行われる相談業務のひとつであるが、かかりつけの小児科医院での受診時、あるいは公立保育園でも自治体によってはこうした相談の一端を担うこともある。公立保育園の中には、幼児を抱えた母親からよく質問されるものについてのQ&Aのパンフレットを用意して、希望者に配布するケースもある。こうした保育園では、電話育児相談の対応をすることもある。これに類したもので、子育て支援センター、保健センターといった公的機関で対応する自治体もある。自治体により名称はことなるが、前者が遊び、しつけ、ことばや情緒など教育面で、後者が離乳食、疾患、乳歯、成長発達など保健、健康面での相談窓口となっている。
[編集] 児童相談所の育児相談
児童相談所での育児相談は、18歳以下の子どもの育児に関して、児童の性格や行動、しつけ、適性、不登校などに関するものが中心となっている。児童相談所には、保健師、臨床心理士もスタッフとしており、児童の生育歴、性格や発達、親子関係や地域の子ども仲間とのかかわり、環境などを調査、診断した上で、助言や指導を行う。また、ソーシャルワーク、カウンセリング、心理療法などの技法を用いた援助、支援も行っている。 相談の内容に応じて、育成相談(性格や行動)、養護相談(親の病気、死亡、虐待)、保健障害相談(未熟児、障害児など)という呼称を児童相談所の側では用いている。これらの相談分野名は、法律上の呼称で、一般には総称して育児相談ということが多い。