脱脂粉乳
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脱脂粉乳(だっしふんにゅう)は、生乳、牛乳又は特別牛乳の乳脂肪分を除去したものからほとんどすべての水分を除去し、粉末状にしたもの。スキムミルク(skimmed milk)ともいう。脱粉(だっぷん)と略称されることもある。
保存性がよく、蛋白質、カルシウム、乳糖などを多く含んでおり、栄養価が高いことから、戦後しばらく学校給食に用いられた。学校給食に用いられたのは主にユニセフからの援助品であった。当時、アメリカでは飼料にも使われていたという。
日本の学校給食では1950年代半ばから液体の牛乳に切り替わり始め、1966年、札幌市では姿を消した。全国的には1970年代まで使用されていたと思われる。
現在、日本国内では年間約135万トンが製造されており、内、北海道産が約9割を占める。用途としては調整牛乳の成分調整用、食品原料、製菓原料、一般家庭の調理用などに用いられる。