自由人HERO
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『自由人HERO』(ふりーまんひーろー)は柴田亜美の漫画。 「月刊少年ジャンプ」に連載されていた。全12巻(文庫版全8巻)。
目次 |
[編集] あらすじ
森の王者・自由人(フリーマン)であるパーパの息子・ヒーローは弱冠6歳で、自由人としてはまだまだ半人前。 早く一人前になりたいと、子離れが出来ないパーパや友人であるタイガーやバードと共に、日々修行の毎日。 そして7歳になったヒーローは、パーパの父(ヒーローの祖父)である人王の元で修行を開始するが、七世界の王である竜王が殺害されたのをきっかけに、戦いに巻き込まれてゆく。
[編集] 登場人物
[編集] 人間界
[編集] 英雄
- シンタロー(パーパ)
- 本名は「シンタロー」だが、「パーパ」と呼ばれることが多い。森の王者・自由人。ヒーローの父親(実は養父)。28歳。人間界の英雄(ナンバーワン)。なかなか子離れをすることが出来ない。腰ミノ一丁。3回死んで3回生き返る。極度の方向音痴。バラクーダたちに無理やり洗脳されヒーローと戦うはめになるが、愛しい息子のために斬られる。
-
- 得意技:最終極技バーストウィング
- 得意技:最終極技バーストウィング
- ヒーロー
- 第2部冒頭の話(獣人界ダークサイドタウンでの話)のセリフから、一時期、シンタローの不在を埋める人間界の英雄になっていたと思われる。詳しくは、下記。
- 人王
- 詳しくは、下記。
[編集] 王
- 人王
- シンタローの父。人間界の王で、竜王の次に偉い人。シンタローやヒーローを守るため自らの体内に「赤い秘石」を埋め込んだ禁術を犯す。鼻血が出るほど孫が好き。シンタローの前の英雄。
- 前 人王
- 未登場。作中で語られるのみ。
- 七世界戦争後、人間界を離れる。
[編集] その他
- ミイ
- ヒーローの嫁。どうやってヒーローの父シンタローを追い出すかを常に考えている。
- 得意技:舅イビリ
- ヒーローの嫁。どうやってヒーローの父シンタローを追い出すかを常に考えている。
- アマゾネス
- ミイの母。ミイの身を案じるばかりでシンタローをいびる。
- 得意技:娘の舅イビリの計画立案
- ミイの母。ミイの身を案じるばかりでシンタローをいびる。
[編集] 蟲人界
[編集] 英雄
- キリー
- 各界英雄の一番下っ端・蟲人界の英雄(ナンバーワン)。変身前はカマキリ。英雄になって一番日が浅いためか、他の英雄達(タイガー以外)にいじめられることが多い。英雄では唯一彼女が居る。
- 得意技:キリト
- 得意技:キリト
- 各界英雄の一番下っ端・蟲人界の英雄(ナンバーワン)。変身前はカマキリ。英雄になって一番日が浅いためか、他の英雄達(タイガー以外)にいじめられることが多い。英雄では唯一彼女が居る。
- ぷるるの父
- キリーの前の英雄。
[編集] 王
- 昆王
- 蟲人界の王。ぷるるの祖父。温厚な性格で戦いを好まない。
- ぷるる
- 昆王の孫。昔、人間界に迷い込んだ時にヒーローと仲良くなった。キリーの彼女。昆王不在時、王の代理をつとめた。
- 前 昆王
- 未登場。作中で語られるのみ。(設定では、キリーの父。)
- 七世界戦争後、蟲人界を離れる。
[編集] その他
- アゲハ
- ぷるるの母で、昆王の娘。蟲人界を守る勇敢な女戦士。亡き夫はキリーの先代英雄に当たる。海人の攻撃で戦死したが秘石の力により生き返った。
- 得意技:羽の刃
- ぷるるの母で、昆王の娘。蟲人界を守る勇敢な女戦士。亡き夫はキリーの先代英雄に当たる。海人の攻撃で戦死したが秘石の力により生き返った。
[編集] 鳥人界
[編集] 英雄
- バード
- ヒーローの友人でパーパの無二の親友。森の情報屋。鳥人界の英雄(ナンバーワン)で、鳥王の甥。少女漫画が恋のバイブルな彼女いない暦25年。容姿端麗・家柄良し・家事上手と好条件が揃っているにも拘らず女性には恵まれない。男に貢いだ過去を持つ悲しい鳥人界の英雄。文庫版8巻の番外編特別読切「スナック忍」で、忍と(首に縄つけられて無理矢理)ゴールインでめでたしめでたしとされてしまう。末っ子長男、姉3人で肩身が狭い。
- 得意技:ウィングカッター、シャイニングフェニックス
- 得意技:ウィングカッター、シャイニングフェニックス
- ヒーローの友人でパーパの無二の親友。森の情報屋。鳥人界の英雄(ナンバーワン)で、鳥王の甥。少女漫画が恋のバイブルな彼女いない暦25年。容姿端麗・家柄良し・家事上手と好条件が揃っているにも拘らず女性には恵まれない。男に貢いだ過去を持つ悲しい鳥人界の英雄。文庫版8巻の番外編特別読切「スナック忍」で、忍と(首に縄つけられて無理矢理)ゴールインでめでたしめでたしとされてしまう。末っ子長男、姉3人で肩身が狭い。
- クジャク
- 詳しくは、下記。
[編集] 王
- クジャク
- 鳥王。鳥人界の王。甥のバードを苛めて楽しむことを生きがいとしている。バードの前の英雄。
- 得意技:甥イビリ
- 鳥王。鳥人界の王。甥のバードを苛めて楽しむことを生きがいとしている。バードの前の英雄。
- 前 鳥王
- 未登場。作中で語られるのみ。
- 七世界戦争後、鳥人界を離れる。
[編集] その他
- ツル
- バードの母。バードに良い嫁が早く来ることを望んでいる。嫁に来てくれるなら相手はどんな姿でも構わないらしい。
- 得意技:息子追い出し
- バードの母。バードに良い嫁が早く来ることを望んでいる。嫁に来てくれるなら相手はどんな姿でも構わないらしい。
- コバト
- バードの姉
- ミヤコ
- バードの姉。
- チドリ
- バードの姉。
- ハヤテ
- 次期英雄と謳われた男。ミヤコとの結婚直前に、禁じられていた果し合いをした為自ら鳥人界を出て行った。
- 得意技:黒羽
- 次期英雄と謳われた男。ミヤコとの結婚直前に、禁じられていた果し合いをした為自ら鳥人界を出て行った。
[編集] 獣人界
[編集] 英雄
- タイガー
- ヒーローの友人。獣人界の英雄(ナンバーワン)。体から雷を放出することができる雷撃虎(サンダータイガー)という種族だが生粋ではなく雑種。そのため、雷撃虎特有の模様が体にない。25歳。優しい性格である。
- 得意技:雷撃
- ヒーローの友人。獣人界の英雄(ナンバーワン)。体から雷を放出することができる雷撃虎(サンダータイガー)という種族だが生粋ではなく雑種。そのため、雷撃虎特有の模様が体にない。25歳。優しい性格である。
- タイガーの父
- タイガーの前の英雄。七世界戦争中、サクラを助けたことがある。
[編集] 王
- 獣王
- 獣人界の王。細かいことが大嫌い。大胆で大雑把である。
- 前 獣王
- 未登場。作中で語られるのみ。
- 七世界戦争後、獣人界を離れる。
[編集] その他
- 赤ポコ
- ムジナの赤ん坊。
- バット
- コウモリ族の女性。
[編集] 海人界
[編集] 英雄
- クラーケン
- 海人界の英雄(ナンバーワン)。竜人(竜王)と海人(ビーナス)の間に生まれた呪い子。この世の全てを憎み、海王にそそのかされ欲望にとりつかれる。口癖は「殺すぞ」。天上界へ行ったとき、忍になつかれる(な憑かれる)。
- 得意技:アイスボンバー 聖龍天臨 ダークブリザード
- 海人界の英雄(ナンバーワン)。竜人(竜王)と海人(ビーナス)の間に生まれた呪い子。この世の全てを憎み、海王にそそのかされ欲望にとりつかれる。口癖は「殺すぞ」。天上界へ行ったとき、忍になつかれる(な憑かれる)。
[編集] 王
- 海王
- 海人界の王で、七世界唯一の女王。ある者にそそのかされるが敢えて受け入れしまう。
- 前 海王
- 未登場。作中で語られるのみ。
- 七世界戦争後、海人界を離れる。
[編集] 特戦部隊
- アラシ
- クラーケン特戦部隊を仕切る隊長。実力は英雄レベルと言われるものの、性格が問題で英雄になれなかった。シンタロー(パーパ)とは浅からぬ縁がある。
- 得意技:ヘルズストーム
- クラーケン特戦部隊を仕切る隊長。実力は英雄レベルと言われるものの、性格が問題で英雄になれなかった。シンタロー(パーパ)とは浅からぬ縁がある。
- イサナ
- 北の海(死海)を守るメデューサ。戦った相手の身体を集めている。タイガーを自分のものにしようとした。
- 得意技:電撃
- 北の海(死海)を守るメデューサ。戦った相手の身体を集めている。タイガーを自分のものにしようとした。
- ナギ
- 南の海を守る。見た目は子供だが最硬の鎧を纏うことで一番の最強になれると確信している。
- 得意技:ブラックバブル
- 南の海を守る。見た目は子供だが最硬の鎧を纏うことで一番の最強になれると確信している。
- ハロウ
- 西の海を守る。『最速』と『最強』の2つの身体を使い分ける。
- 得意技:吹き飛ばし
- 西の海を守る。『最速』と『最強』の2つの身体を使い分ける。
- ツナミ
- 東の海を守る。自分の左手を変幻自在に操り攻撃を仕掛ける。最後はアラシに吸い込まれていた。
- 得意技:怪魚マカラの操作
- 東の海を守る。自分の左手を変幻自在に操り攻撃を仕掛ける。最後はアラシに吸い込まれていた。
[編集] その他
- ビーナス
- クラーケンの母。海王の娘。龍人の子を生んだ為、若くして死んでしまう。彼女の悲劇により、七世界戦争再来の発端となった。
- バラクーダ
- クラーケンに対し、妙な尊敬語を使う。詳しくは、下記。
[編集] 竜人界
[編集] 英雄
- リュウ
- 竜人界の英雄(ナンバーワン)。大食らいの酒好き。
- 得意技:紅龍降臨
- 竜人界の英雄(ナンバーワン)。大食らいの酒好き。
- ドラゴン
- 竜3兄弟の父。リュウの前の英雄。
- タツ
- 竜3兄弟の末っ子。霊獣使い。(一族の中でも強い霊力を持つ。)金に汚なく、ヒーローと共に世界を手にすることを夢見ている。ラストに英雄覇奥義を使えたことから、リュウが引退し、英雄となった可能性がある。
-
-
- 得意技:霊獣を操る技
-
[編集] 王
- 竜王
- 竜人界の王、かつ、七世界の王。単身攻め込んできたクラーケンに討たれてしまう。
- 得意技:聖龍天臨
- 竜人界の王、かつ、七世界の王。単身攻め込んできたクラーケンに討たれてしまう。
[編集] その他
- 白竜
- リュウの弟でタツの兄。竜人界の参謀的な役割の人。
- 得意技:氷龍降臨
- リュウの弟でタツの兄。竜人界の参謀的な役割の人。
[編集] 花人界
[編集] 英雄
- サクラ
- 花人界の英雄(ナンバーワン)。16歳。外見は女性の様だが実は男性。性格は性悪。
- 得意技:風花円舞陣
- 花人界の英雄(ナンバーワン)。16歳。外見は女性の様だが実は男性。性格は性悪。
- 樹王
- 詳しくは、下記。
[編集] 王
- 樹王
- 花人界の王。七世界戦争を戦った戦士。常に甲冑をしている。この人の入れるお茶は美味しいらしい。サクラの前の英雄。
- 前 樹王
- 未登場。作中で語られるのみ。
- 七世界戦争後、花人界を離れる。
[編集] その他
- スミレ
- 樹王の側近でサクラの兄。妹のような実の弟に振り回される苦労人。
[編集] 天上界
[編集] 王
- 天帝
- 天上4兄弟の四男。ヒーローの前世の姿で天上界の王。千年戦争で冥王と刺し違え死亡。
- 超神器の1つである聖王剣の所持者。
- 前 天帝
- 天上4兄弟の父。未登場。作中で語られることもなく、設定のみ。
- かつて、呪い刀である破修羅(バシュラ)を封じた。
[編集] 番人
- 乱世
- 天上4兄弟の長男。異名:人斬り乱世。天上門の番人。
- 超神器の1つであり呪い刀でもある破修羅(バシュラ)の所持者。
- ガマ仙人
- 遥か上空から地上を見つめる仙人。王の称号を賜るのもこの人。乱世不在の代わりに天上門の番人となる。変身能力を持つ。
- 魔剣の1つであり呪い刀であるダークナイトの所持者。
- 『PAPUWA』にも登場。
[編集] その他
- 忍
- 天上4兄弟二男。普段からリストカットの常習者で根暗。天帝の守り役だったが千年前の戦いの時、天帝を探すためにシルヴィスの眼を食べた。文庫版8巻の番外編特別読切「スナック忍」で、白無垢姿を披露。
- 超神器の1つであるルーンメイスの所持者。
- リキッド
- 天上4兄弟三男。巨大な斧を持つ。
- 超神器の1つである天空斧の所持者。(天空斧は、設定のみの呼称。)
- ポー
- 赤い秘石の力を宿す聖獣。変身能力を持つ。
- ミカエル
- ガマ仙人の息子。変身能力を持つ。(ある一定の踊りを踊るとその相手に変身することが可能。)
- ヒーロー
- 自由人・パーパの息子(実は養子)。弱冠6歳で結婚。タイガーと同居している。7歳になったのを期に祖父である人王の元で修行を始める。実は天上界の超人の四男天帝の生まれ変わりだった(第2部冒頭の話(獣人界ダークサイドタウンでの話)のセリフから、一時期シンタローの不在を埋める人間界の英雄になっていたと思われる)。
- 超神器の1つである聖王剣の所持者。
- 得意技:超人奥義ギガフレア 竜の翼 ドラゴニックファイヤー
- 得意技:超人奥義ギガフレア 竜の翼 ドラゴニックファイヤー
[編集] 冥界
[編集] 王
- 冥王
- バラクーダとシルヴィスの父。天帝と相打ちとなり死亡する。
- 魔族たちによって、残った肉塊と地上の魂を使い再生しかけていたが、完全な再生を終える前に、バラクーダによって殺される。(その際、バラクーダは、その両眼をシンタローとシルヴィスにそれぞれ与えている。)
- シンタローの体にあった眼から再生した存在。ヒーローとシンタローにより、作中で3度目の死をとげる。
- 前 冥王
- 冥王の父。未登場。作中語られることもなく、設定のみ。
- 呪い刀である破修羅(バシュラ)の所持者。
- 設定では、「乱世たちの父(前天帝)と相打ちとなり、乱世たちの父は、残りの力を使い破修羅(バシュラ)を超神器の1つとして封印した。」となっていたが、作中では、破修羅(バシュラ)の説明に少し触れられるのみ。)
- バラクーダ
- 冥王の息子。その顔には、乱世に受けた傷がある。冥王を再生前に殺し、冥王にかわり王となる。命からがらきたシルヴィスの心臓を食らい力を得る。二つの秘石の力を有する絶対王となり、父親を超えることが目的であった。
[編集] 番人
- アス
- 冥界門の番人。バラクーダの命で超神器の聖剣を取りに行き、右腕を犠牲にする。バラクーダの陰謀に気付くが、バラクーダの手で消される。
[編集] その他
- シルヴィス
- 呪神。バラクーダの弟。ブラコン。冥王を殺してその眼を喰らい、力を手に入れた。魔力を開放した忍に倒されたのち、バラクーダの元に行き心臓を食べられる。
- 得意技:空間転移
- 呪神。バラクーダの弟。ブラコン。冥王を殺してその眼を喰らい、力を手に入れた。魔力を開放した忍に倒されたのち、バラクーダの元に行き心臓を食べられる。
- 紅蓮
- 荒神。冥界の暴れん坊。乱世と共に朽ち果てる。
- 得意技:餓鬼猛殺炎
- 荒神。冥界の暴れん坊。乱世と共に朽ち果てる。
- ループ
- 冥界の使い魔の1人。サクラの上を行くオカマ。バードにモーションをかけられる。
- バルー
- 闇の審判。当時、魔砲(マッホ)を利用し、ヒーローを窮地においつめたが、タツによって倒される。
[編集] 舞台
[編集] ~聖層圏~
超人の能力を上げる空間。また、地上界の者も滞在する事が可能。
[編集] 天上界
[編集] 天空島
- 時空の歪み
- 千年前の闘いで、天上門の近くにできた穴。
[編集] ~地上~(七世界)
[編集] 人間界
[編集] 蟲人界
[編集] 鳥人界
[編集] 獣人界
- ダークサイドタウン
- 獣人界最果ての村。
[編集] 海人界
- 1000年前から冥界門が埋まっていた国。「冥界に最も近い国。」と設定されていた。
- 血海
- 肉食魚の住む海。リヴァイアサンが番人を勤める海。
[編集] 花人界
- 七世界一美しい国。
- レッドウッド
- 花人界の西の森の都。
[編集] 竜人界
- 七世界一強い国。龍人や恐竜などの暮らす国。
- 設定では、「龍人は、竜人の一種で、恐竜人などを出して、龍人や恐竜人全てを含めて竜人とする。」つもりであったらしい。
- また、「海人界に近く海竜などは、竜人界と海人界の間で生まれた。」や「海人界の次に冥界に近い国」とも設定されていた。
[編集] ~魔層圏~
魔人の能力を上げる空間。 天上界の者は激痛に耐えねばならず、地上界の者が踏み込めば瞬時に分解されてしまう。 一時期、シルヴィスの空間転移によって、地上にも出現。
[編集] 冥界
- 時空の歪み
- 上記の穴の出口。その中は、邪神木の一種冥界樹の根がくまなくはられている。
[編集] 武器
- 破修羅(バシュラ)
- ルーンメイス
- 天空斧
- 聖王剣
- ダークナイト
- ガマ仙人が禁術により呼び出した魔槍ゲイボルグの非業の戦士ク・ホリンの力を得て、作り出した呪い刀。
[編集] 設定のみの『自由人HERO』
『自由人HERO』は、前述のとおり、『南国少年パプワくん』の続編の一つである。 続編であるのに、そのリンクが少ない原因は、「『南国少年パプワくん』の遠い未来としての話であるため」であるが、もう1つ原因として、「設定をあまり表に出せないまま『自由人HERO』が終了したため」というものがある。これは別に、打ち切りになったからなどではなく、作品そのもののスピードを失わないためであったらしい。 その設定を簡単に、下に記す。(下記のものは、『PAPUWA』発表以前に公表されたものであり、『南国少年パプワくん』の直接の続編である『PAPUWA』の設定とは少々矛盾するところがあり、また、柴田亜美自身もそれに気付いているため、現在は別のものになっている可能性もある。)
- 『南国少年パプワくん』終了から数年、サービスが死んでしまう。(寿命なのか事故なのかなどは明記されていない。)サービスの友人であったジャンと高松は、赤の秘石に頼み、サービスを生き返らせようとするも、失敗する。ジャンと高松は、赤の秘石からその理由を「サービスの魂が自分の手の届かないところへ行った。」ためだと語られる。ジャンと高松は、赤の秘石から、永遠の若さをもらい、サービスの魂の魂を探す旅に出発し、また、サービスの魂にあった体を造る研究を開始した。(ジャンと高松の話は、『未来冒険チャンネル5』へと続いていく。)
- 同じ頃、赤の秘石により何度も計画を邪魔された青の秘石は、赤の秘石が力を使い疲れていることを利用し、アスとともに逃げ出してしまう。青の秘石は、次元をも超え、ある場所まで逃げると、パプワ島などを創ったときのように、そこで新たな生物を創り出す。
- それが自分の楽しみと考えていた青の秘石だったが、赤の秘石なしでのそれは何の面白味がなかった。赤の秘石というもう1つの意思があってやっと面白さがあったと気付いた青の秘石は、新たな楽しみを思いつく。それは、世界自体の創造。その別次元の特性を生かし、夜を魔層圏とし、昼を聖層圏とし、残った地上に、多くの生物を置き、そして、最後に、自分よりも少し小さな青の秘石(以下 青の小秘石)と赤の秘石(以下 赤の小秘石)を創造した。
- 青の小秘石と赤の小秘石の争う様子と青の秘石自身の地位が青の秘石を楽しませていたが、あるとき、1つの不安が感じた。「自分もまた、創造された存在ではないか。」と。
- 青の秘石は、青の小秘石の造り出していた冥王などの邪心をあおり、また、青の小秘石側の戦力を上げるために、ハーレムの魂を使い紅蓮として、サービスの魂を使いシルヴィスとして、ルーザーの魂を使いバラクーダとして、それぞれ転生させ、赤の小秘石側の戦力を上げるために、(『南国少年パプワくん』の)リキッドやジャンやシンタローなど赤の秘石の番人であった者たちをモデルに、リキッドや乱世や天帝(本名未設定)などを新たに創造した。
- 冥王などの邪心の増大から、聖層圏の天上界と魔層圏の冥界との間の戦争(『自由人HERO』中の1000年前の戦争)が開始され、作中で語られる歴史が過ぎ、バラクーダが死んだのち、バラクーダの体は、再生したアスによって回収され、青の秘石へと献上された。
- 全ては、青の秘石が自身の創造主を超えるための力を持つためのものであった。
[編集] 関連作品
- 『南国少年パプワくん』
- この話の数百年前の設定。
- 『PAPUWA』
- 『南国少年パプワくん』の続編であるため、ガマ仙人などの一部キャラを共有している(しかし、シンタローなどは、別の存在として登場)。