薔薇の葬列
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薔薇の葬列(ばらのそうれつ)は、1969年制作の日本映画。
映画評論家、実験的映像作家として知られていた松本俊夫監督の劇場用長編第1作であり、ピーター(池畑慎之介)のデビュー作でもある。
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[編集] 作品概要
新宿のゲイバー、ジュネの看板少年であるエディは、経営者の権田と親密な関係にある。それを知った店のママ、レダは嫉妬の炎を燃やし、エディを傷つけようとするが失敗。店も権田も独占したエディは、あることをきっかけに自らの宿命を悟る。
猥雑なエネルギーに満ちた60年代の新宿を舞台に描かれる「裏オイディプス物語」。俳優たちがカメラに向かって素で語ったり、当時活躍していた先端的芸術家、文化人が友情出演していたりと、アヴァンギャルド映像作家松本俊夫ならではの趣向が凝らされている。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
(特別出演)
[編集] その他
- サンフランシスコのフィルムアーカイブに寄贈。
- 1970年ロンドンで上映された『薔薇の葬列』を観たスタンリー・キューブリックが次回作『時計仕掛けのオレンジ』のビジュアルの参考としたと云われる。(ハーバード大学ウェブサイトより)