藤島武二
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
藤島 武二（ふじしまたけじ、男性、慶応3年9月18日（1867年10月15日） - 昭和18年（1943年）3月19日）は、明治末から昭和期にかけて活躍した洋画家。明治から昭和前半まで、日本の洋画壇において長らく指導的役割を果たしてきた重要な画家である。浪漫主義的な作風の作品を多く残している。
薩摩藩士の家に生まれた。 はじめ四条派の画家や川端玉章に日本画を学ぶが、のち洋画に転向。1896年（明治29年）、1歳年上の黒田清輝の推薦で東京美術学校（現・東京藝術大学）助教授に推され、以後、没するまで同校で後進の指導にあたった。1905年（明治38）文部省から4年間の留学を命じられ、渡欧。フランス、イタリアで学んだ。帰国後、教授に就任。1937年、最初の文化勲章受章者の一人となる。
- 黒田が主宰する白馬会に参加。白馬会展には1896年の第1回展から出品を続け、1911年（明治44年）の白馬会解散後も、文展や帝展の重鎮として活躍した。
- 与謝野鉄幹・晶子が刊行した雑誌「明星」や、晶子の歌集『みだれ髪』の表紙では流行のアール・ヌーヴォーを取り入れている。
[編集] 代表作
- 「天平の面影」（1902）石橋美術館所蔵（重要文化財）
- 「蝶」（1904） [1]
- 「黒扇」（1908-09）ブリヂストン美術館所蔵（重要文化財）
- 「婦人半裸像」（1926）
- 「大王岬に打ち寄せる怒濤」（1932）（同名を２枚作成）
