見本市
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見本市(みほんいち、trade fair、もしくはtrade show)は、企業が自分たちの新しい商品や製品、提供するサービスなどをショーケースに展示したり、あるいはデモンストレーションしてみせるために企画、挙行される定期的な展示会のことである。ほとんどの場合、コンベンションセンターでおこなわれる。
一部の見本市は、一般の消費者にも開放されているが、それ以外のものは出展企業などや主催者側からの招待がなければ入場できない。本来こうしたものは、関連の業界の関係者、およびそれを報道するメディアのためのものである。もちろん、消費者が主体となった見本市の形態を借用したイベントもないわけではない。こういう事情から、見本市は、パブリック(一般向け)のものと、商用目的のものとに分類する向きもある。世界中では数多くの見本市が開かれており、たとえばアメリカ合衆国国内のみで、年間に2,500以上の商用目的の見本市が開かれている。
見本市は、しばしば参加企業からすると市場調査的な投資も含まれる。その経費には会場のレンタル料、展示デザイン、会場設営、連絡調整費やネットワーク作り、連絡調整、プロモーション用の資料、そしてただで配る("give away")お土産などが含まれる。加えて経費の中には、展示ブースの中の照明施設、掃除、インターネットサービス、お花などの装飾から搬送など雑多な費用も含まれる。
また、主要都市の中には、来客の宿泊費や観光費など都市の経済的な波及効果を狙って、見本市の誘致に積極的な姿勢を見せているところも少なくない。こうした都市は巨大な見本市会場を建設・運営している。
英語では'exhibit'の表現が正確。多くの見本市が専門会議と併催される為、'Congress & Exhibition'と冠される事が多い。独語でmesse(メッセ)、'見本市会場'は'messe gelaende'(メッセゲレンデ)。 日本における見本市は、1956年(社)東京見本市協会(現在の(株)東京ビッグサイト)の設立に始まるが、ドイツにおいては800年を超える歴史がある。千葉県にある幕張メッセは、こうした見本市先進国へ敬意を表して名づけられた。 インターネットを通じて情報の氾濫する現代ではあるが、実際の製品・新商品や試作機に実際に触れ、見聞できる有意義なイベントである。
[編集] 大きな見本市の例
- フランクフルト書籍見本市(フランクフルト・ブック・フェア、世界最大の出版に関する見本市)
- Electronic Entertainment Expo(世界最大のコンピューターゲーム見本市)
- 東京モーターショー(フランクフルトモーターショー、デトロイトオートショーに並ぶ自動車の展示会)
- 広州交易会(世界各国の各種製品などの総合的な展示・商談会)