規範文法
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規範文法とは国民が従うべき言葉遣いの規範、あるいはそのような言語規範を編纂した文法書のことである。
王族の言葉遣いなど社会的に優位にある方言を元に、人為的な改変が加えられて成立することが多い。規範文法に対し、実際に話される言語(方言)の法則を記すことをめざす文法は記述文法という。現代言語学は記述的であることが前提である。外国語学習のために使われる文法書も学習者が従うべき規範といえるが、こちらは教育文法と呼ばれる。語彙の規範としては権威のある辞書に正誤の根拠が求められることが多い。
[編集] 日本語の規範文法
日本語の規範としては標準語が定められており、これは東京方言に基づくが、くだけた口語表現など排除されているものもある。例として、×落っこちる→○落ちる、×トウモロコシ(二重表現)→○トウキビ、×しちゃう(音便)→○してしまう、など。