諸陵寮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
諸陵寮(しょりょうりょう)は律令制において治部省に属する機関。
[編集] 職掌・沿革
諸陵寮は律令では諸陵司として設置された。729年に寮に昇格した。諸陵寮・諸陵司の職掌は陵墓の管理・喪葬・皇族葬儀の儀礼などである。特に陵墓管理については陵戸の名簿を管理してその守衛にあたらせた。凶事が起こった際には死者のたたりと考えて寮の役人を不遇であった皇族の陵墓に送ってこれを慰めた。早良親王に対するものが有名である。陵墓は現在、宮内庁書陵部が管理している。
[編集] 職員
- 頭(従五位上)
- 助(正六位下)
- 大允(正七位下) 少允(従七位上)
- 大属(従八位上) 大属(従八位下)
- 史生
- 使部
- 直丁
- 陵戸
- 守戸
(諸陵司の職員)
- 正(正六位上)
- 佑(従七位下)
- 大令史(大初位上)
- 少令史(大初位下)
- 土部 葬儀の際に儀礼を執り行う伴部
- 使部
- 直丁
- 陵戸
- 守戸