貝児
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貝児(かいちご)は、日本に伝わる貝桶(かいおけ)の妖怪。
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[編集] 概要
古くなった貝桶の中から生まれる、子供のような姿をした妖怪。貝桶とは、日本の中世から江戸時代にかけて伝わる遊戯の貝合わせや貝覆いに用いる貝殻の入れ物であり、結婚する娘に母親から贈られる嫁入り道具の一つとして珍重されていた。
現代と異なり、古来の嫁入り道具は親から子へ、そしてその子へと大切に受け継がれており、百年や二百年を越えて先祖代々伝わっているものも珍しくなかった。そうして歳月を経た嫁入り道具の一つである貝桶から生まれたのが、貝児である。
子を思う親心が具現化した姿とも言われ、また持ち主が貝合わせなどの遊びに飽きて使われなくなった貝が妖怪と化したものとも言われている。
[編集] 考察
鳥山石燕の『画図百器徒然袋』に描かれているものだが、この貝児が出現したという明確な伝承は残されていないため、石燕の創作物とする説もある。
[編集] 関連項目
[編集] 出典元
- 村上健司 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、94頁。
- 水木しげる 『妖鬼化 3 近畿編』 Softgarage、2004年、32頁。