賞与
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賞与(しょうよ)とは、特別な給料の事で、ボーナス(英:bonus)とも呼ばれる。欧米ではいわゆる特別配当・報奨金の類を指すが、日本では毎月の給料(賃金)とは別個に基本的には、年2回、夏と冬に支給される場合が多い。
日本では古くは江戸時代に商人がお盆と年末に奉公人に配った「仕着」が由来と言われている。賞与としての最古の記録は明治9年(1876年)の三菱商会の例である。当初は欧米のシステムと大差のないシステムであったが、第二次世界大戦敗戦後のインフレで労働運動が高揚し、生活のための出費がかさむ夏と冬に生活保障的な「一時金」としての性格を帯びるようになり、1回につき月給の1~2か月分が支払われるようになった。これは多くても0.5~1か月分といわれている欧米の賞与に比べると特異であると言える。
給料(賃金)の一種であるが、労働基準法には特段の定めがなく、算定の基準については企業・その従業員の実績等により算定される事が多く、支給の時期についても企業によって異なるが、夏と冬に支給される事が多い。新採用の社員に支給する最初の賞与については企業ごとに異なるが、研修や試用期間の関係で低額に抑えられるところが多い。
なお、国家公務員は法律で、地方公務員は条例によって定められ、期末手当・勤勉手当(略して期末勤勉手当ともいう)といい、6月30日・12月10日に支給される事が多い。支給額は、基準となる特定の日(基準日)に当該職に在籍しているかどうか・在籍している場合はその者の基準日以前の在籍期間によって算定される。