赤い部屋
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赤い部屋(あかいへや)
同一の題名を持つ、それぞれ関連のない二種類の話が存在する。一つは「赤い部屋」というWebサイトにまつわる話であり、もう一つは赤い内装の部屋の話である。
[編集] 概要
- 便宜的に、Webサイトにまつわる話を「Webバージョン」、赤い内装の部屋を「赤い内装バージョン」とする。
- WebバージョンはビジュアルノベルとしてWeb上で公開されており、そちらも参照のこと。[1]
- 以下にそれぞれのあらすじを紹介する。
Webバージョン
- ある少年が学校の放課後、友人からインターネット上に「絶対に消してはいけないポップアップウインドウがある」という話を聞く。本当の事なのかどうか確かめようと思い、家に帰った後一人でインターネットを始めた。しかし途中からは、自分のお気に入りのホームページを見て楽しみ、噂の事などすっかり忘れていた。と、その時。「あなたは、好きですか?」いきなりこの静けさを切り開く、不気味な声とともに、真っ赤な色をバックにこのようなポップアップウインドウが現れた。当然のように少年は驚愕し、ひとまず友人に知らせようと電話をかけるが友人は出ない。そして少年はさっきの噂を思い出した。それでは、「本当に消してはいけないのか?」「消したらどうなるのか?」という考えが頭をよぎり、実際に消して見る事にした。そのポップアップの閉じるのボタンを押した。「あなたは、好きですか?」また、さっきと同じポップアップが現れた。いったい何なのだろうと思い、閉じるボタンを連打したが、消える・現れる・消える・現れるの繰り返しだった。しかし、ある事に気づいた。それは、よく見るとポップアップの赤い背景の中央に一本の線が入っていて、その線を境に左側の文字がずれて、線から「赤」という文字が出てきているのがわかった。いったんマウスから手を離してポップアップを見ていると、なんと、閉じるボタンを押していないのにさっきの消える・現れるの動作を繰り返した。そのたびに左側の文字がずれて、どんどん新しい文字が出てくる。「あなたは、赤い部屋が好きですか?」あの不気味な声でこのような文字が現れた。その直後にパソコンの画面が切り替わり、人の名前がたくさん並んだ真っ赤な画面があらわれた。不気味だと思いながら書かれた名前を読んでいくと、友人の名前が最後に書かれていることに気付く。少年は恐ろしくなって、パソコンを強制終了させようとしたが、なぜか体が動かない。いくらもがいてもまるで金縛りにかかったかのように身動き一つできない。後ろに何かがいる。少年はそう感じた。そして後ろにいる「何か」は、その少年に襲いかかり、少年は魂を抜かれた…(場合によっては、気を失って倒れていたというバリエーションもある)。しかし実際は手首を切って自殺したらしい。
- ある少女がインターネットで最近耳にしたポップアップリンク「赤い部屋」を目撃する。するとそこには多数の人間の名前が表示されそこには同級生の名前も記されていた。怖くなって消そうとするがなかなか消せずいつの間にか女の子の意識は遠のいていった。その後、女の子は気を失っていたところを家族に発見され意識を取り戻す。夢か何かだと思っていた女の子が翌日学校に登校すると前の日に「赤い部屋」に名前が表示されていた同級生が謎の死を遂げた事を知る。
赤い内装バージョン
- ある雨の日にタクシー運転手がずぶ濡れの女性を乗せた。その女性の指示通り山奥まで乗せて行くが、不審に思った運転手が女性のあとをつけると古びた家にたどり着いた。運転手がドアの鍵穴を覗くと中は真っ赤に染められていることしか見えず恐怖を覚えた運転手は山を降り、帰りに寄ったふもとのラーメン屋の主人にこの話をすると赤い瞳の女性の存在を聞かされる。
- 上記の話には運転手の車がタクシーではなかったりその女性が幽霊の場合もある。
- 是に、対抗してか「青い部屋」なるサイトもある。