赤い酋長の身代金
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赤い酋長の身代金(あかいしゅうちょうのみのしろきん)は、オー・ヘンリーの短編小説。
悪党二人が身代金目的で誘拐した腕白坊主に振り回される愉快な作品。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
悪党のビルとサムは、いかさま土地周旋の元手を得るために、アラバマ州の田舎町の有力者ドーセット氏の息子を誘拐する。
ところが、この少年は実はとんでもない腕白坊主で、自分をインディアンの「赤い酋長」と名乗り、ビルをまぬけな白人猟師の「オールド・ハンク」サムをスパイの「スネーク・アイ」と勝手に命名、家から離れた洞窟に連れて来られてもかえって喜ぶ始末。挙句の果てにビルの頭の皮を剥ごうとする。
二人は身代金を期待するがドーセット氏は平然とした様子、身代金を値切って脅迫状を出すが、あべこべに250ドルで息子を引き取ろうと申し出る手紙が届いただけだった。
少年の腕白ぶりに恐れをなした悪党達は、ドーセット氏の申し出たとおりの金額を払い、何とか逃げ出すことが出来た。