走向共和
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『走向共和』は、2003年の4月から5月にかけて中華人民共和国の中央放送局、中央電視台で放送された歴史ドラマである。走向共和の正式な邦題は無いが、「共和へ向かう」「共和への道」などと訳されている。
清朝末期の日清戦争開戦前夜(1894年)から中華民国の袁世凱帝政(中華帝国)が崩壊するまで(1916年)の歴史を扱った物語だが、政府に対しての批判があるとして再放送が中止になるなど中国政府の干渉を受けた。
なお、このドラマには日本人が多数登場し明治天皇役に若い日本人俳優を起用したり、孫文が日本に亡命生活をする場面などでも、今までの中国ドラマに少なかった好意的な日本像なども描かれている。
また、西太后に対する描写が中国共産党の歴史観と合わないことも、政府の干渉を受けた理由としてあげられている。このドラマの中では、西太后は中国の近代的国家建設に理解を示した人物として描かれている。しかし、従来の中共史観では、西太后は国政を牛耳る独裁者という否定的な評価を与えられている。
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