追分団子
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追分団子(おいわけだんご)は東京都新宿区新宿の名物菓子。販売は追分だんご本舗。
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[編集] 由来
日々姿を変える新宿で、半世紀もの間本物の味を守ってきた『追分だんご本舗』。ここの追分団子の味の歴史は、さらに五世紀半もさかのぼる。
1455年(康正元年)、太田道灌は江戸城構築中、武蔵野に鷹狩りを催し、その帰途高井戸付近で日が暮れて空には中秋の名月が浮かんでいた。ススキの穂を照らす月明かり、秋の虫の鳴声、その風情に詩情をさそわれた道潅はそこに家臣とともに歌宴を開いた。その時、土地の者が団子を献上したところ、道潅は名月に配する団子の風雅をよろこびその滋味を賞賛し、以来、折に触れてこれを所望した。
のちに土地の者は、道潅の徳をしのび、高井戸の地に道潅団子と称してその製法を家伝とした。高井戸が宿場町として栄えた時、道潅団子を出していた茶屋も繁盛した。甲州街道の発展とともに高井戸宿から内藤新宿、追分宿と茶屋も転移し街道を行き交う人々に親しまれ、いつしか道潅団子は追分だんごと呼ばれるようになった。
ちなみに「追分」とは甲州街道と青梅街道の分岐点である。現在の場所は明治通りと新宿通りの新宿3丁目交差点であり、「追分」の名残はこの追分だんご本舗と新宿追分交番に残っている。
[編集] 製造販売元
- 追分だんご本舗