速達郵便
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速達郵便(そくたつゆうびん)は郵便の特殊取扱の一つ。略称は速達。英語ではexpress deliveryまたはspecial deliveryと呼ぶ。
通常郵便物と冊子小包のほか、ゆうパックにも速達をつけることができる。
[編集] 概説
速達とは、「同一種類で速達としない郵便物に優先して送達する郵便」である。速達を付けると日曜・祝日にも配達される。
速達を利用する場合は速達料が上乗せされる。速達料金は2007年現在、定型と定形外250グラムまでは270円、それ以上や小包郵便物の速達料は郵政公社ホームページ - 速達参照。
差出方法は、郵便局で速達扱いを申し出るか、または郵便ポストの投函からでも可能。ポストに投函する場合は、通常の郵便料金プラス速達料金の合計分の切手を貼り、封筒や葉書の上部に「■■■ 速達 ■■■」(■■■は棒)のように赤色の筆記具で朱書きする。なお、縦長封筒は右上端部、横長封筒は右側端部に、単に赤線を明確に表示することで速達扱いになる。赤線を表示していれば、速達の文字の記入は必須ではないが、記入するほうが取り扱う郵便局員にとって分かりやすい。
配達は原則的には対面配達(手渡し)だが、在宅の場合でもインターホンを鳴らさずに受箱配達(郵便受けに配達)する場合がある。受け取りの際に受領印は不要。受取人が不在の場合は、郵便受けに入る大きさなら受箱配達となる。受取人不在で郵便受けにも入らない場合は、不在通知書が入れられ、局に持ち戻りとなる。
元々は、郵便物が配達局に到着した際、通常の便とは別に配達便を仕立て、直ちに名宛人に送達するサービスとして開始された。現在では、新特急郵便や翌朝10時郵便がその後継といえる。
もともと速達扱いの郵便サービスとして、定形小包郵便物(エクスパック)がある。
なお、ゆうパック自体は速達扱いではないので、ゆうパックに速達を付けることができる。東京・札幌間のように遠隔地に荷物を送付する場合、速達を付けると1日早く配達されることが多い。
[編集] 外部リンク
- 郵政公社ホームページ - 速達 - 速達料金表