部落
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部落(ぶらく)
- 古代以来、中華王朝が中原的文明を受容せず、定住民に同化していない遊牧民の遊牧集団、共同体を呼んだ語。「落」は、ゲルのような天幕住居がいくつか集まって家畜を従えた単位家族集団、「部」はたとえば冬営地を共にするなど、「落」がいくつも集まって連合し、越冬生活や軍事行動の単位となるような共同体を指す。
- 1.より転じて、共同体的な組織、機能、紐帯を有する集落およびそこで機能する社会組織。
- 被差別部落・特殊部落を省略した言葉 → 部落問題。この意味の「部落」は「buraku」として英語、フランス語にもなっているようである。かつて英語では特殊部落を直訳して「special hamlet」と表現された時期もあったが、最近では海外文献、ホームページでもburakuが主流である。
- ブラウザクラッシャー(ブラクラ)を意味する隠語。主にネット上で使用される。
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かつて日本では、「集落」に近似した意で(ただし、地理学的な意味合いの強い「集落」より共同体的側面、そこにある人間の紐帯に焦点を置いた社会学的語法として)広く用いられてきたが、近年では被差別部落の意味を連想させるとして、事実上放送禁止用語の扱いとなるなど公的場で用いられることがはばかられるようになっており、メディア等では「集落」を用いるのが通例となっている。ただし、東日本の多くの地域や九州の一部地域など、部落問題が身近ではない地域、海外の日系人社会などでは今もこの語を集落に基盤を置いた共同体の意味で用いる人々が多く、地域によっては町内会などに相当する自治会が、「部落会」を正式名称とすることもまれではない。
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