都市近郊型里山
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都市近郊型里山(としきんこうがたさとやま)とは、市街地など人間の活動が盛んな空間内、もしくはその近辺に存在する里山。 近年、トンボやメダカなど身近に存在した生き物が姿を消し、生物多様性や生態系の保全が重要視されるなか、子供達が普段生き物に触れ、命の尊さなどを学ぶ場として、その重要性が再確認されつつある。
[編集] 実例
- 埼玉県・飯能市の例
- 歴史ある林業地であり、かなり早くから都市近郊型里山の保全に取り組んできた飯能市(旧飯能市・名栗村)は、もともと都市近郊のレクリエーションエリアであった利点を生かし、エコツーリズムも取り入れて自然体験などのイベントに取り組んでおり、都市近郊型里山保全のモデルケースとされている。
- 茨城県・土浦市の例
- 上記の自然保護に積極的な埼玉県とは異なり、未だに自然が開発の危機にさらされ続けている。そのような厳しい状況の中、(NPO法人)宍塚の自然と歴史の会は1980年代より土浦市近郊での里山保全を継続してきたボランティア団体であり、都市近郊型里山保全の代表的な先駆け例である。