都良香
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都良香(みやこのよしか、承和元年(834年) - 元慶3年2月25日(879年3月25日))は、平安時代前期の漢詩人・文人。父は桑原貞継。本名言通(ことみち)。
対策(律令制における官吏採用試験の一種)に合格した後、少内記・掌渤海客使を経て従五位下文章博士兼大内記に至った。文才に秀で、詩歌のみならず多くの詔勅・官符を起草している。「日本文徳天皇実録(略称・文徳実録)」の編纂にも関与したが、完成する前に亡くなっている。家集「都氏文集(としぶんしゅう)」には詔勅や対策の策問などの名文がおさめられている。また「本朝神仙伝」「十訓抄」には良香に関する逸話が収められている。漢詩は「和漢朗詠集」「新撰朗詠集」などに入集している。
[編集] 官職位階履歴
※日付=旧暦
- 860年(貞観2)4月、文章生となる。
- 868年(貞観10)1月16日、播磨権大目に任官。
- 870年(貞観12)2月14日、少内記に転任。
- 872年(貞観14)4月16日、掌渤海客使に補任。時に正六位上少内記。また、諱を良香と改める。それまでは言道と名乗る。
- 873年(貞観15)1月7日、従五位下に叙位。少内記如元。 1月13日、大内記に転任。
- 876年(貞観18)2月15日、越前権介を兼任。 4月11日段階で文章博士を兼任している。
- 877年(元慶元)12月25日、朝臣の姓を賜う。それまでは宿禰。
- 879年(元慶3)2月25日、卒去。享年46。時に文章博士従五位下兼行大内記越前権介。