鉄砲水
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鉄砲水(てっぽうみず)とは、河川などの非常に急激な出水・増水のこと。水害の原因のひとつ。広義には河川以外への水の急激な流出を指すこともあるが、それらは洪水と呼ばれることが多い。
[編集] 発生のメカニズム
主に、集中豪雨などによってダムなどにたまった大量の水が、そのせき止めていたものの決壊によって一気に流れ出すことによって起こる。地形の険しい山間部で起こることが多い。土砂崩れによってせき止められた水が一気に流れ出る場合もある。通常の洪水に比べて水の勢いが強いため、石などの重いものが比較的速いスピードで運搬され、頑丈な建造物が破壊される場合がある。
[編集] 対策
豪雨の時には自治体などから避難勧告が発令されたり、地鳴りなどの異常を感じたらすみやかに避難することと、自治体などの避難体制の整備が必要である。
[編集] 土石流との区別
急激な出水・増水が起こった時、その流れてきたものが水分の割合が多ければ鉄砲水、土砂の割合が多ければ土石流と区別される。