ノート:銀河ヒッチハイク・ガイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ディープ・ソートはディープ・スロートのもじり」という記述が 「憶測に過ぎない」という理由で消されてしまいました。 しかし以下の理由により復活させます。
- これは良く知られた説で、例えば英語版wikipediaのDeep Throatの項にも載っている。
- 「スラーティバートファスト」や「乳が三つある売春婦」などからも分かるように、このシリーズには実は下ネタが多く、これもその一つと思われる。
- グーグルで「hitchhiker "deep thought" "deep throat"」と検索すると719件も引っかかる。
- (英語版wikipediaによると)、映画「Deep Throat」が公開されたのも、ウォーターゲート事件が起こったのも1972年。「ガイド」ラジオ版公開が1978年なので、年代的に矛盾は無い。
結局憶測のようなので、英語版Deep Thoughtの項に準じる形でポルノ映画とウォーターゲート事件の両方の説を書きました。(Poisonotter)
執筆ご苦労様です。ただ、物理の(半)専門家として少し気になったところがありましたので・・・
|宇宙の支配者は不可知論者。例えば宇宙の支配者の住む星では雨が止んだ事がないのに「ドアを開けてもいないのに、今どうして雨が降ってると分かるのかね?過去なんてただの記憶だし」という始末。(物理法則が量子不確定性に支配され、量子現象が観測によって決定する事のパロディ。宇宙の支配者が猫を飼っているのも同様でシュレディンガーの猫を揶揄している)。
において、括弧内を削除しました。不可知論と量子論における観測値の「不確定性」の概念は全く違います。宇宙の支配者の言動が、量子力学の(見かけ上の)パラドックスと関係しているとは思えません。さらに言えば、該当部分は、量子力学における「不確定性原理」と「観測される物理量は平均値として与えられ、事象が確率によってのみ記述されること」を混同しているかのような誤解を与えます。ハイゼンベルグの不確定性「原理」と、ボーア(など)の確率論的「解釈」は全く異なった範疇に属する概念です。
ただ・・・作者のダグラス・アダムズは言うまでもなく文型の人ですから、誤解してこう書いた、という可能性は無論否定できません。この段が量子論のパロディ(であるとアダムズが考えた)根拠があるならば、教えていただければ幸いです。ここに書かれていること以上の根拠があるということであれば、この段の復活には諸手を上げて賛成させていただきます。
なお、量子論と「ガイド」を言うのならば、Life, the universe, and everythingの最後において、「究極の謎(6X9=)」と「究極の答(42)」が同時には分からない(片方を決めればもう片方は全く分からなくなる)と述べられている内容こそ、正しくハイゼンベルグの不確定性原理(位置と運動量を同時に決めることができない)と対応しています。それを教えてくれる人の名前は"Prak"ですし(互いに共役なobservableの不確定性の積は"Planck"'s constantのオーダーになる、というのがハイゼンベルグの不確定原理です)。