鍋屋バイテック
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鍋屋バイテック (なべやばいてっく)は、岐阜県関市にある伝導機器メーカー。
創業1560年(メーカーとしては最古)である。 岡本太右衛門が創業し、現在に至る。鍋屋バイテックの代表である岡本太一は本家筋ではなく分家である。本家は別にナベヤという会社を持ち、当主である岡本太右衛門はそちらを継承している。鍋屋バイテックは、岡本太一の父である岡本友吉が本家から独立した企業で、やはりナベヤと同じく伝統技術である鋳物をベースとした伝導機器を製造している。
そもそも、「鍋屋」とは称号で、江戸時代に天皇家から授与され、グループでその名を継承している。
海外取引も多く、地方にありながらグローバル感のある社風である。本社は「工場」と呼ばず、「工園」という、これは 現社長の太一が、「自然と融合したクリエイティブな工場」を標榜したからである。2006年9月工場内に、現代美術家のコレクションを展示した岐阜現代美術館が開館した。この美術館には太一が理事長を務める岐阜現代美術財団が所有する篠田桃紅ら現代美術家の作品を収集展示されている。
時代を先取りしたオフィスと製造設備を持ち、受賞は多数。堅実な経営で知られる。 株式会社を入れた正式な社名は、鍋屋バイテック株式会社であるが、通称及び英語では「鍋屋バイテック会社(Nabeya Bi-Tech Kaisha」と言う。これも又ユニークな命名である。
なお、2007年3月1日付けで、太一は代表権のない会長に退き、後任の社長に金田光夫副社長が就任した。金田は創業以来初の岡本家以外からの社長就任となる。
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[編集] 受賞歴
[編集] オフィス
- 1993年 - 日経ニューオフィス推進賞(ベスト・オフィス・イン・ジャパン)
- 1994年 - 通商産業省グッドデザイン施設
- 1994年 - 緑化優良工場として"財団法人日本緑化センター会長表彰"
- 1994年 - 社団法人中小企業研究センター賞
- 1998年 - "MEME Center"および"元気亭"が中部建築賞
- 2003年 - 第5回 岐阜県21世紀ふるさとづくり芸術賞 優秀賞
- 2005年 - 内閣総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」(第1回)優秀賞
- 2005年 - 「デザイン・エクセレント・カンパニー賞」受賞
[編集] 岡本太一
- 1995年 - "科学技術振興功績者"として科学技術庁長官賞を受賞
- 2005年 - デザイン・エクセレント・カンパニー賞
[編集] 技術
- 2005年 - 内閣総理大臣表彰「第1回ものづくり日本大賞」優秀賞
『Vプーリの多種要るだけ微量生産を実現した、ゆったり自働加工設備の開発とコスト削減』