陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!
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陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!(じんないりゅうじゅうじゅつぶとうでん まじま -)は、漫画雑誌週刊少年ジャンプにて1995年から1998年まで連載された。漫画家にわのまことが描いたスポーツ漫画。
目次 |
[編集] あらすじ
戦国時代に合戦の組打から生まれた武術・陣内流柔術。その使い手である主人公真島零は中学生時代は不良であったが、高校生になって陣内流史上最強と言われる八代目宗家・城之内将士を超えるため、世界最強の格闘家を目指す。その過程で様々な武道・流派と闘い、成長していく。
[編集] 登場人物
[編集] 陣内流柔術一門
- 真島零
- 本編の主人公。16歳。小学生の時に、コンビニにて陣内流11代目宗家・望月土武郎と出会い、陣内流の最強のイメージに惹かれていく。
- 強盗事件によって危機に瀕したところを望月土武郎が救う。その凄さを見て、陣内流に入門しようとするが、鉄菱拳立て伏せ100回の課題がこなせなかった。課題をクリアするころには以前とは別人の肉体へと変わって行った。
- 光臨館最強・碇省吾、柔道最強・観月裕紀らを死闘の末倒し、名を挙げていく。
- 望月土武郎
- 陣内流柔術第11代目宗家。免許皆伝の允許を持つ。その強さは光臨館館長・桜井軍侍も破り、若かりし頃にはアメリカにて異種格闘技戦で無類の強さを誇った。レーザーズ・エッジ(剃刀の刃)の異名を持つ。柔道五段。
- 城之内将士
- 陣内流柔術第8代目宗家。陣内流史上最強と謳われる。それまでの陣内流の組打に、蹴当を組み込んだ。
- 毎日、鉄菱拳立て伏せ3000回をこなし、その拳は瓦15枚を割ったといわれる。
- 単身アメリカに渡り、異種格闘技戦で20年間、全くの無敗を守った。
- 南下してブラジルに居を構え、広士を設ける。彼に陣内流の全てを継承させる予定だったが、広士が陣内流で悪事を働いたため激昂。二人は対決したが、将士の足元にも及ばない広士は瞬時に捕まり、殺法"丸筏"によって脊髄を破壊され再起不能になり、広士は勘当された。
- そして将士は陣内流を伝承させるために日本に帰国し、弟子に陣内流を伝えた。
- 月形錯羅
- 城之内将士の曾孫。広士の孫。18歳。広士が勘当されてからは城之内を名乗ることが許されず、月形を名乗っている。
- 運動神経が抜群であり、蹴当が得意。遺伝的にブラジル人の血も入っているためと思われる。
[編集] 光臨館一門
- 野々宮拓馬
- 光臨館空手初段。蹴りを得意とする。16歳。桜井美沙に好意を寄せる。
- 真島と闘い、互いの強さを認め合う仲となる。
- 桜井美沙
- 光臨館館長・桜井軍侍の一人娘。光臨館空手女子の部に学ぶ。16歳。
- 武術に対する知識を持ち、真島、野々宮に好意を寄せる。
- 桜井軍侍
- 光臨館館長。若かりし頃、望月土武郎と闘い、敗れる。
- それを天命と受け、光臨館空手を創設、完成させた。その力は蹴りでサンドバッグを180度揺らし、突きで机を割る。
- 当時8歳の碇省吾を内弟子として育てた。
- 碇省吾
- 光臨館神奈川支部長。空手師範。4段。27歳。
- 幼少時、一家離散で路頭に迷い、桜井軍侍の下に内弟子として入門。空手家の道を歩む。
- 軍侍が敗れて以後、何かに憑かれたかのように必死に鍛錬し、人の領域を超えるほどまでに至る。
- 3mの距離に置いたローソクの炎を拳の風圧で消すという伝説を持つ男。
- 内藤誠示
- 光臨館大阪支部所属。3段。2mを越える長身。通称"ミナミの壊し屋"。20歳。
- 職業は黒服だが、ヤクザなどを追い払う用心棒として働く。得意技はスカイ・フック。
- 小田原広美
- 光臨館高知支部所属。2段。通称"永久機関"。26歳。
- 格闘技の解説者としても活躍。
[編集] 向道館一門
- 観月裕紀
- 柔道家。子供の頃はいじめられっ子だったが、姉・ひみかの指導により強くなる。
- 高校では金鷲旗、インターハイといったタイトルはことごとく受賞。
- 得意技は内股"ツイスター"。山嵐や外巻き込みも使用。
- 過去に陣内流に敗れた報復を誓い、真島と闘う。
- 観月ひみか
- 日下部
[編集] GIGA
- デビット・チャン
- 白星蟷螂拳の使い手。異種格闘技戦で父親を望月土武郎に殺された過去を持つ。
- 明星山
- 元横綱。圧倒的なパワーを誇る。
- 親方に帰化を勧められ、虐げられた反動で傷害を起こし、服役する。
- 武士の魂に惹かれる。体重のせいもあってひどく膝を傷めている。
- 金兄弟
- テコンドーの使い手で双子の兄弟。兄・文世(ムンセ)と弟・相宇(サンウ)。
- 相宇は韓国屈指の有名選手。文世はかかとの骨が過去の事件の影響でセラミック製になっており、
- GIGA参戦以前は弟の対戦相手を裏で始末する係だった。
- ガルーダ・ムアリンスン
- ムエタイ屈指の使い手。試合に勝つたびに背中にガルーダの羽根の彫物をする。
- 国営競技場ルンピニースタジアムにおいて、賭けが成立しないほどの強さをもつ。
- J・J
- グレゴリー・ディアギレフ
- ロシア人。趣味で人殺しを楽しむ男。コマンドサンボの使い手。
- キング(グラン・ゴメス)
- 異種格闘技"GIGA"で頂点に君臨する男。
- 全ての格闘技に通じている。10,000(デス・ミル)の創始者。
- 真島の攻撃を抑え、GIGAの戦士を瞬時に絞め落とすなど、実力の一端を見せる。
[編集] 武術
[編集] 陣内流柔術
- 戦国時代、仙台藩御留流家臣、陣内佐十郎重直が興した流派。500年の歴史を持つ。
- 他門に敗れたことはないとされ、格闘家の間で一目置かれる存在。
- 元ネタは柳生心眼流である。
- 手技
- 楔(くさび)
- 相手の打撃に対して肘で受ける。カウンター狙い。
- 獅子噛(ししかみ)
- 最も攻撃しやすい体勢に持っていく。
- 鉄菱(てつびし)
- 先勢拳。人体急所を突く。
- 丸鍔(まるつば)
- 顎の下からの振り打ち。
- 差股(さすまた)
- 相手の死角をついて、両膝に当身を入れる。
- 百重刺(ももえざし)
- 相手の腕の急所を満遍なく突きまくる。
- 星兜(ほしかぶと)
- 上段肘当。頭の頭上から肘を振り下ろす。
- 回転蹴当
- 後独楽(うしろごま)
- 主に膝を狙った蹴当。後ろ回し蹴り。
- 陽炎(かげろう)
- 最初の振り足はフェイント。その振りが速いほど、実体の膝蹴りの威力が増す。
- 不知火(しらぬい)
- 相手の打撃を受けると同時に足を出し、倍増させてカウンターで決める。
- 巻雲(まきぐも)
- 真後ろ相手に対して蹴りを入れる。
- 廻鉢(まわりばち)
- 相手の首に巻きつくように飛びかかり、実体は回転膝蹴り。フェイント要素もある。
- 鉄鞭(かなむち)
- 一旦相手の攻撃を受けてからの前回り蹴り。カウンター狙い。
- 曲輪(ぐるわ)
- 2度の蹴りのフェイントを経て、実体は踵蹴り。
- 蹴当
- 山階羽(さんがいばね)
- 高所から飛び降りて、上段・中段・下段と一気に蹴りを入れる。
- 水蜘蛛(みずぐも)
- 相手のアキレス腱を狙った踵蹴り。
- 周転当身術
- 鬼会(おにだまり)
- 相手の打撃を払い、肘に当身を入れ、そのまま肘で脇腹に当身を入れる。足を払いながら、肩で肋骨あるいは鳩尾に当身を入れる。
- 大体は3m以上飛ぶ。
- 巻鎖(まきぐさり)
- 下段蹴りと見せかけて実体は裏拳。フェイント要素もある。
- 膝丸(ひざまる)
- 鬼会の変化技。上段の蹴りを受け、膝に当身を入れ、そのまま投げる。
- 投げ技
- 片羽斬(かたはぎり)
- 相手が突いてきた所をかわし、肘関節を極め、後ろに投げる。
- 国崩(くにくずし)
- 相手の投げをかわし、逆に投げる。
- 旋風台(せんぷうだい)
- 首を絞め、肘関節を極めて投げる。
- 連城砲(れんじょうほう)
- 捨て身技。両肘関節を極め、金的を蹴り上げる。
- 蛇頭砕(じゃとうくだき)
- あいての首を極めて投げる。
- 逆鉾(さかほこ)
- 相手の身体を逆さから投げ落とす。
- 達磨投(だるまなげ)
- 相手の受身を封じて投げ落とす。
- 極め技
- 片羽絞(かたはじめ)
- 片腕を極めて首を絞める。
- 鐙(あぶみ)
- アキレス腱固め。
- 蝶形(ちょうなり)
- 腕拉ぎ逆十字。両足を交差させ、外れにくくする。
- 捻芭蕉(ねじりばしょう)
- 両膝関節を捻る。
- 構え
- 斬鉄の構え
- 天地陰陽の構え
- 山勢厳の構え
- 裏手
- 雷車(いかずちぐるま)
- 両腕を逆に交差させてそのまま投げる。受身を封じ脳天から地面に叩き落す。
- 漆折
- 膝に全体重を乗せ、膝を折る。
- 丸筏
- 片足を丸め、脊髄を鉄菱で破壊する。
- 逆鷹の羽
- 肘を極めた裏投げ。
- 奥義
- 超丹田(ちょうたんでん)
- 気を練り、巨躯に対応するほどの力を得る。応用で腹を肚に変えることも可能。
- 秘伝
- 千人殺
- 圧拳を内臓に打ち込み、臓器を破壊する。
- 二天鋲
- 臓器を破壊し、さらに二点同時に圧拳を打ち込む。
- 雷電光
- 求心力を利用して肋骨を粉砕し、内臓を破壊する。
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