電子殻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
電子殻(でんしかく、英Electron shell)は、原子構造の模型において、原子核を取り巻く電子軌道の集まりをいう。電子殻は主量子数 ごとに複数の層を構成しているとみなされ、エネルギー準位の低い方からK殻・L殻・M殻・N殻・O殻・P殻…と呼ばれている。電子殻それぞれに入ることのできる電子の数は 2n2 個に等しい。電子殻の下位にはさらに亜殻(electron subshell)があるとみなされている。
電子は、量子数の小さい電子殻から順に入ることになっている。このため電子殻の数は、元素によってそれぞれ異なり、元素の周期を決定する要素となる。それぞれの原子の最も外側の電子殻の電子を最外殻電子ともいい、しばしば価電子の役割をする。
殻 | 主量子数n | 電子数2n2 |
---|---|---|
K殻 | 1 | 2 |
L殻 | 2 | 8 |
M殻 | 3 | 18 |
N殻 | 4 | 32 |
O殻 | 5 | 50 |
P殻 | 6 | 72 |
[編集] 関連項目
カテゴリ: 原子物理学 | 原子 | 電子 | 自然科学関連のスタブ項目