青坊主
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青坊主(あおぼうず)は、日本に伝わる妖怪。その名の通り坊主の姿だが、地域や伝承によって諸説がある。
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[編集] 特徴
- 長野県(伊那)
- とある松の木を、息を止めて7回りすると出現し、「石踏むな、松折るな」と告げる。
- かつて、とある淵に主として住んでいた大鯉が、人間に生け捕りにされそうになって大暴れを始め、村人たちが大鯉を鎮めようと植えたのがこの松の木だという。
- 岐阜県(美濃)
- とある少女が出会ったという小坊主の妖怪。狸が化けたものとされている。
- 岡山県
- 青い体色、もしくは青い衣服を着た大坊主の妖怪。空家などに出現する。
- 山口県(伊勢)
- 山の神が小坊主となった姿。人間の前に現れ、相撲をとろうと誘いかける。外見は小くとも実体は神であるため、その姿に油断して相撲に挑もうものなら、あっという間に放り投げられてしまい、命の危険にすら晒されかねない。
- 香川県
- 女性の前に現れ「首を吊らんか」と誘いかける。断れば消え去ってしまうが、何も言わずに無視していると、青坊主は無理矢理襲い掛かって女性を気絶させ、本当に首吊りにしてしまう。
- 鳥山石燕作 『画図百鬼夜行』
- 一つ目の法師の姿として描かれているが、『画図百鬼夜行』中に説明がないため、特徴などの詳細は不明。