青木文教
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青木文教(あおき ぶんきょう, 1886年 - 1956年)は日本のチベット研究者、僧侶で仏教大学(現・龍谷大学)大学院生の時にチベットに派遣される。
滋賀県安曇川町の浄土真宗本願寺派末寺正福寺の生まれ。仏教大学在学時の1910年(明治43年)、西本願寺法主・大谷光瑞の命でチベットに派遣され、1912年(大正元年)にラサ入りを果たす。多田等観とともにラサに滞在し、チベット仏教を研究し、チベットの国旗を図案化するなど、深く現地に溶け込んだ。
龍谷大学大宮学舎図書室には、ダライラマ13世の書簡やチベットから請来したコレクションが所蔵されている。
[編集] 著書
- 『西蔵文化の新研究』 有光社 1940年
- 『西蔵の民族と文化』 高原社 1942年
- 『西蔵』 芙蓉書房 1969年
- 『秘密国チベット』 芙蓉書房 1995年 ISBN 978-4829501573
[編集] 参考文献
- 江本嘉伸 『西蔵漂泊―チベットに魅せられた十人の日本人〈上〉』 山と溪谷社 1993年 ISBN 4635280233
- 江本嘉伸 『西蔵漂泊―チベットに魅せられた十人の日本人〈下〉』 山と溪谷社 1994年 ISBN 4635280241
- 日本人チベット行百年記念フォーラム実行委員会(編) 『チベットと日本の百年―十人は、なぜチベットをめざしたか』 新宿書房 2003年 ISBN 4880082821