音韻学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
音韻学(おんいんがく)とは漢語の発声・発音を研究する学問の分野。
清代に漢唐訓詁学の復古が盛んになると、主に中古音を解析することを主目的として発達した。また、古文学派として詩経の科学的分析の必要性が論じられると、上古音へも研究範囲を広げた。
現在資料として使用できる生のサンプルは北京語・広東語・閩南語などの諸派中国語及び日本語の漢字音(音読み)、朝鮮語、ベトナム語の漢字音などである。
歴史的に中国大陸では少数民族が入り乱れて発音体系の変化が激しく、正確な中古音・上古音を推定することは困難を極める。 このため、書籍資料に頼ることが多くなるが、代表的な史料は「中原音韻」・「韻鏡」・「玉篇」などである。
外部リンク http://www.for.aichi-pu.ac.jp/museum/setsumei/kotonoha-tankan-set.html 漢語音韻学入門のテキスト。PDF形式で無料でダウンロードできる。