駐香港イギリス軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
駐香港イギリス軍(ちゅうほんこんいぎりすぐん)とは、かつて香港に駐留していたイギリス軍部隊のこと。1997年に香港が中華人民共和国へ返還されることに伴い解体された。
[編集] 概要
香港を防衛する部隊として、編成されたものであり、第二次世界大戦中の1941年12月には日本軍と戦闘を行い、敗北し、日本軍に降伏している。第二次世界大戦後に、再び編成された。
部隊は陸海空の三軍で編成され、人員はイギリス本国のほか、香港人も含まれていた。イギリス国防義勇軍の部隊として、王立香港連隊も編成されていた。部隊の最高指揮官は総督である。
なお、大戦後の駐留陸軍部隊は旅団規模であり、約3年のローテーションでもって本国や植民地より派遣されていた。
香港の治安維持業務も任務の一つであり、1967年に発生した暴動に際しては、警察と共同して鎮圧にあたっている。また、海軍部隊も密輸阻止任務に当たっていた。