魔法数
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特定の数の陽子と中性子から構成される原子核は特に安定となるが、この数のことを魔法数(まほうすう)と呼ぶ。また、陽子数または、中性子数が魔法数である原子核を魔法核と呼ぶ。
現在知られている原子核の魔法数(後ろの元素名は、その魔法数で魔法核となる元素)
※「鉛」以外は、魔法核となる時の陽子と中性子の数は同数。
以上は、安定核近傍に対する魔法数である。近年、中性子過剰不安定核領域においては上と異なった魔法数の存在が確認されている。
これらはほとんど全て量子力学の効果を考える事で説明され、現在では理論的な予測もされている。 超重元素においては陽子数114、120、126の可能性が示唆されているが、いずれの場合も中性子数は184になるという。ただし未発見であるため実証されていない。
参考:原子(電子殻)に対する魔法数は、原子核に対する物とは異なる。希ガス元素に対応する。