鴨都波神社
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鴨都波神社 | |
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所在地 | 奈良県御所市宮前町514 |
位置 | 北緯34度27分35秒 東経135度43分57秒 |
主祭神 | 積羽八重事代主命 下照姫命 |
社格等 | 式内社(名神大)・県社 |
創建 | 崇神天皇の時代 |
本殿の様式 | 加茂流造 |
例祭 | 10月9日 |
鴨都波神社(かもつわじんじゃ)は、奈良県御所市にある神社である。式内社(名神大社)で、旧社格は県社。
[編集] 祭神
積羽八重事代主命(事代主)と下照姫命を主祭神とし、建御名方命を配祀する。葛城氏・鴨氏によって祀られた神社で、高鴨神社(高鴨社)・葛城御歳神社(中鴨社)に対して「下鴨社」とも呼ばれる。事代主神は元々は鴨族が信仰していた神であり、当社が事代主神の信仰の本源である。大神神社(奈良県桜井市)に祀られる大国主の子に当たることから、「大神神社の別宮」とも称される。
下照姫命については、事代主とともに祀られることに疑問があることから、元は別の神が祀られていたものとみられる。当社の古い社名は「鴨弥都波(かもみつは)」であり、「鴨の水際(みづは)の神」と解せる。当地は葛城川と柳田川の合流地点であり、元々は水の神を祀っていたものとする説がある。また、事代主の妹である高照姫命が祀られていたのが下照姫命と混同されたとする説もある。
[編集] 歴史
社伝によれば、崇神天皇の時代、勅命により太田田根子の孫の大賀茂都美命が創建した。一帯は「鴨都波遺跡」という遺跡で、弥生時代の土器や農具が多数出土しており、古くから鴨族がこの地に住みついて農耕をしていたことがわかる。
延喜式神名帳では「鴨都波八重事代主命神社 二座」と記載され、名神大社に列している。延喜式巻三「臨時祭」では「鴨神社 二座」と記されている。
大正10年(1927年)に県社に列格した。
[編集] 外部リンク
- 鴨都波神社(公式サイト)
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