黒石ねぷた
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[編集] 概要
黒石ねぷたは江戸時代からの開催の記録の記録があり、都市型の祭りとしてのねぷたが存在した。1955年より社団法人黒石青年会議所の主催となり、益々盛んになった。
現在は近隣からの参加もあり、70台を超えるねぷたが、7月30日、8月2日の合同運行日に一斉に御幸公園に集合し、18時半から21時半までの3時間、次々と運行するさまは、華麗であり、人形ねぷたも扇ねぷたも参加する形態であるため、両者の美しさを堪能できる。ねぷたの大きさは、扇ねぷたも人形ねぷたも青森ねぶたや弘前ねぷたより小さいが、絵や作りは繊細である。特に人形ねぷたは、現在の青森ねぶたにはない見送り絵があり、台座の高覧も省略されずに残っており、五段高覧の美しい装飾を見ることが出来る。
また町内単位の参加が中心のため子供たち中心の運行形態は、ねぷたの原点を見るようだとの意見もあり、人気を集めている。ねぷたの「やーれやーれや」の掛け声や笛・太鼓の囃子も独特の形態をもち1993年には、青森県民俗無形文化財の指定を受けた。
夏休み前になると、小学校や公民館から子供達が吹くねぷたの笛の音や太鼓の練習の音が聞こえてくることがあり、夏の風物詩となっている。
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