CODED ARMS
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ジャンル | ローグライクFPS |
対応機種 | PSP |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメントスタジオ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人(マルチプレイ時は2~4人) |
メディア | UMD |
発売日 | 2005年6月23日(the best版は2006年3月2日) |
価格 | 5,229円 (the best版は2,800円) |
対象年齢 | A(全年齢対象) |
『CODED ARMS』(コーデッドアームズ)は、2005年7月にコナミが発売したプレイステーション・ポータブル用のFPSである。
目次 |
[編集] 概要
ランダムマップ生成を取り入れたゲーム展開は毎回新しいマップで遊べる。ローグライクゲームをFPSにしたもの。武器を成長させるシステムもあるためRPGとして見るのもありかもしれない。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
20世紀末に起こったネットワーク化の波が社会の隅々にまで行き渡り、もはやネットワークを介さずに社会生活を送る事が事実上不可能となった時代。
同様に急激な進化を遂げた医療テクノロジーは、デジタルデバイスを接続した脳とネットワークとの直結を可能にしていた。
そんな中、辺境惑星での対異星人非開示戦争を繰り広げていたとある巨大企業複合体(メガ・コングロマリット)が、軍事用戦闘シミュレーター「A.I.D.A.」の開発に着手する。計画には大きな期待が寄せられ、莫大な先行投資が行なわれた。だが、システムに致命的な欠陥が発覚し、計画はβテストの段階で破棄されることになった。
しかし「A.I.D.A.」は消えてはいなかった。
1人のハッカーによって偶然発見された「A.I.D.A.」は、ネットワーク上のあらゆるデータを取り込みながら自己増殖を繰り返し、特異な外観を持つ巨大迷宮と化していた。その噂は一瞬にしてネットワーク上を駆け巡る。既存のゲームに退屈しきっていたコアゲーマー、レアデータの収集に執念を燃やすハッカーが、その虜になるのに時間はかからなかった。
曰く、「異星人との戦争がリアルに再現された、極上のシューティングゲーム!!」
しかし爆発的なアクセス増加に歩調を合わせるように、電脳廃人(スリーパー)の数も急増していく。ユーザーの全人格をプログラム化し、バックアップなしでシステムにジャックインさせるという、狂気じみたアーキテクチャ。「A.I.D.A.」の致命的欠陥とは、シミュレーション動作中に死亡した場合、人格を復帰できないという恐るべきものだったのだ。
暴走したシステム内部では、イレギュラーな攻性プログラム「バグ」やセキュリティプログラム「ボット」が増殖し、プレーヤーの帰還率は40%を切るようになっていた。
事態を重く見た関係機関が、システムの破壊・消去を試みたが、ネットワーク上のあらゆる場所に入り込んだプログラムは、もはや手出しのできる状態ではなかった。抜本的な解決策を失った彼らは、「A.I.D.A.」にアクセスさえしなければ危険性はないと表明し、これを法的に禁止する事で、事態は一応の決着をみた。
しかしその後も、「A.I.D.A.」に埋もれているレアデータへの所有欲はとどまる事を知らず、いつしかスリルと莫大なウェブマネーを引き換えに、データのサルベージを請け負う職業が生まれる。様々な強化プログラムで武装し、大金と自らの人格を賭けて「A.I.D.A.」に挑む筋金入りのハッカーたち。
彼らは、蔑みと密かな羨望を込めて「コーデッド」と呼ばれた……。
[編集] シングルプレイ
プレーヤーは「A.I.D.A.」にダイブし、ハッキングをしていく。 ステージに入るたびに「A.I.D.A.」はマップを生成する。 そして最深部のターミナルゲートへたどり着ければそのステージをハッキング成功(ステージクリア)したことになる。 ステージ中には新たな武器や成長アイテム、回復アイテムや弾薬などのプログラムが設置される。 また敵を倒したときにそれらのプログラムが落ちる場合もある。 なお、ここで手に入れた武器や成長記録についてはマルチプレイに反映される。
ステージ
- SECTOR 0 TRAINING
トレーニングプログラムで全1面、3階層、ボス戦無し。
- SECTOR 1 CITY BASE RUINS
初期戦闘訓練プログラムで全3面、6階層、ボス戦無し。
- SECTOR 2 CITY BASE RUINS
上級戦闘訓練プログラムで全3面、13階層、最下層にてボス戦あり。
- SECTOR 3 INFINITY
階層無限、10階ごとにボス戦あり、最もローグライクゲームらしいセクター
[編集] マルチプレイ
アドホック機能を使った最大四人までの対戦プレイ。
【ルール】
- デスマッチ(DEATHMATCH)
先に設定されたポイントを取得、もしくは制限時間になった時点で最もポイントの多いプレイヤーが勝利するマルチプレイでもスタンダードなルール。
- キープ・ザ・マーク(KEEP THE MARK)
マップ上に一つ設置されているマーカーを全員で奪い合い、取得したプレイヤーにスコアが加算され、マーカーを取得したプレイヤーが倒された場合はマーカーは初期の配置に戻る。制限時間になった時点で最もポイントの多いプレイヤーが勝利。
- ラストマン・スタンディング(LASTMAN STANDING)
基本ルールはデスマッチと一緒だが倒されたプレイヤーは復活できない。最後まで生き残ったプレイヤーの勝利。倒されたプレイヤーはSPYCAM機能で他のプレイヤーの視界で観戦することが出来る。
[編集] 注意点
- ダンジョン内でセーブしたデータをロードした際、TERMINALを選択するとステータス等はハッキング前までに戻る。