CTD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
CTDとはConductivity Temperature Depth profilerの略で電気伝導度,温度,水深を観測する装置のこと。 電気伝導度と水温,圧力から塩分を計算する。 海洋観測の現場で良く使われる測器の一つ。 アーマードケーブル(電気信号を伝える心線をワイヤーで被覆したケーブル)が届き,測器が水圧に耐える限りの深海まで(CTDだけなら6000m以上),水温や塩分をリアルタイムで観測することができる。 同じフレームにニスキン採水器,DO(Dissolved Oxygen:溶存酸素)センサー,蛍光光度計,濁度計などを取り付け,現場海水の採集,溶存酸素濃度,蛍光(植物プランクトン のクロロフィル量の指標),濁度などの同時測定を行うことができる。
右の写真では,フレームの下部にCTD,DOセンサー,蛍光光度計が取り付けられ,フレームの上部に灰色の1.5Lニスキン採水器が24本取り付けられている。 白く塗装された部分は,CTDを海中に下ろす船のクレーン。
[編集] 参考文献
- Processing of Oceanographic Station Data. UNESCO, 1991. ISBN 92-3-102756-5