Deal or No Deal
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Deal or No Deal(ディール オア ノー ディール)は、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、オーストラリアや香港など、世界各国で放送されているゲーム番組。アメリカでは、NBCで月曜日の午後8時・木曜日の午後9時のほか、AFNでも放送されている。オリジナル版はオランダのMiljoenenjacht。
日本では、2006年4月9日に「サンデージャポン」の「デーブのアメリカンニュース」のコーナーで番組の模様が報じられた後、9月8日に金スペ!にて「ザ・ディール」というタイトルで島田紳助司会の日本版が放送された。
「クイズ$ミリオネア」や「ウィーケストリンク」とは違い、フォーマットしている国によってルールや舞台セットやテロップなどが異なっているため、権利関係が比較的緩めと思われる。ただ、舞台セットに関してはアメリカ版を基本にしている国が多い。
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[編集] 概要
最初に、客席から抽選で出場者1人が決定される。選ばれた出場者は、賞金が入っているジュラルミンケース26個の中から1個選択する。そして、選択されなかった25個のケースの中から1個ずつオープンさせていく。オープンしたケースは、賞金額が公表されて獲得の権利が消滅し、それによって最初に選んだケースの中身を絞り込んでいく。もちろん、司会者はケースの中身を一切知らされていない。
但し、決まった数のケースをオープンする度に、高額賞金を抑えるためにBankerと呼ばれる番組制作者側が、出場者に対して電話で取引を持ちかけ賞金を提示してくる。(日本版では1回目は7個、2回目は6個、3回目は5個、4回目は4個、5回目以降は1個オープンするごとに電話がコールされる。(最大6回まで)当然、Bankerはケースの中身を知らない。)これにDeal(取引に応じる)すれば、提示した賞金を獲得してゲーム終了となる。なお、賞金の提示額は、現段階でオープンしていないケースの最低金額と最高金額の間になる。逆に、No Deal(取引に応じない)の場合は、ゲームは続行される。最後までNo Dealして場に残ったケースが1つだけになった場合は、最初に選択したケースが賞金となる。なお、出場者は応援席の人と相談することができる。
番組の最大の見所は、出場者とBankerとの駆け引きである。たとえ最初に選んだケースの賞金が低くても、低額賞金を次々とオープンさせて消していけば、Bankerの提示額も上がっていくため高額賞金の可能性は残されている。しかし、高額賞金ケースを次々と選んでしまえば、提示した賞金額が一気に下がってしまう。そのため、より高額な賞金を獲得するため、どこでDealするかというタイミングも重要となってくる。最高賞金を目指すには、最後までNo Dealを貫くしかないため、運の要素も大きい。
また、残りのケースが少なくなってくると、Bankerからの電話も増えて、客席や応援席から「Deal!!」のコールが壮絶になってくる。さらに、低額賞金と高額賞金の可能性が五分五分になれば相当なプレッシャーになるため、それに打ち勝つ精神力と決断力も必要となる。
番組の華として、26人の女性モデルがそれぞれケースを運んで所定の位置に付く。
[編集] アメリカ版
ケースを運ぶモデルに、ミスコンテスト優勝者など実績のあるモデルが起用されている。
取引タイムは「6つ→5つ→4つ→3つ→2つ→1つ→1つ→1つ→1つ」と、最大9回ある。
スペシャル版では最高賞金が200万~500万ドルにアップしたり、有名芸能人が登場するなど豪華な内容になっている。500万ドルバージョンには、歌手のセリーヌ・ディオンが中継で出演して出場者を応援した。
[編集] イギリス版
イギリス版ではアメリカ版や日本版と大きく異なり、ケースの数が22個と比較的少ないこと、ジュラルミンケースの代わりに箱を使用していること、舞台セットがレンガ風で少し暗めになっていること、使用される電話機が古い黒電話であることなど独自色が強い。
[編集] オーストラリア版
ウィークデイの夕方に、30分の帯番組として放送されている。また、世界で唯一、約30000オーストラリアドル相当の高級車の賞品が入っている。
[編集] 香港版
司会者に、Mr.Booシリーズで知られるマイケル・ホイ(許冠文)が起用された。舞台セットは暗めである。
[編集] フィリピン版
フィリピン版は青を基調に舞台セットが組まれ、Dealの場合は両方の親指を上げるアクション、NoDealの場合は両手を下へクロスさせるアクションを行う。
[編集] 獲得賞金一覧
[編集] 関連リンク |