DTクローマー
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デービッド・トーマス・クローマー(David Thomas Cromer、1971年3月19日 - )は、かつてプロ野球・日本ハムファイターズに所属していた選手。ポジションは外野手。
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[編集] 来歴・人物
2002年に、前年限りで退団したナイジェル・ウィルソンに代わる大砲として日本ハムが獲得した一本足打法の左打者。大リーグ・シンシナティ・レッズでは一塁手の守備に就くことが多かった。父はセントルイス・カージナルスでプレーしたメジャーリーガー、兄弟もみんな野球選手という一家。性格は寡黙で滅多に笑わない。レッズ時代の2000年にチームの連続イニング得点メジャー記録を樹立するアーチを打ったことがある。
長打力は持っていたが、好不調の波が激しく充分に発揮できたとは言い難い。2002年は開幕15試合目(4月17日)に5号本塁打を打ったが、そこから25試合に渡って本塁打が出ず、次の6号が出たのは41試合目(5月21日)だった。またチャンスにも弱く、2002年の得点圏打率は.189。特に満塁では全く打てず、同年両リーグで満塁に10打数で無安打はクローマーだけだった(11打数0安打)。守備面でも弱点を抱えていた。
2003年はオープン戦で絶好調もシーズンに入ると不振。故障も加わり二軍にいることが多かった。9月に一旦は昇格するが再び故障で二軍落ちすると、シーズン終了を待たずに解雇となった。この年の日本ハム打線が記録した、球界史上3回目の「4試合連続2ケタ得点」に2本塁打・4打点と貢献している。
日本球界史上D.J、C.Dに続いて3人目の登録名に英字が入った選手だが、球場のアナウンスやスコアボードでは「クローマー」となるのが通例であった。また、スポーツ新聞や公式記録のスコアテーブルでの表記は「DTクローマー」となっていた。ユニフォームの背中には"CROMER"と入れられていた。
[編集] 通算成績
- 181試合、打率.233、27本塁打、79打点
[編集] 背番号
- 15(2002年~2003年)
[編集] エピソード
- 日本での一番大きな思い出は、「娘の誕生」だったという。
[編集] 関連項目
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