Hs 123 (航空機)
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Hs 123はドイツの航空機メーカー ヘンシェル社が製造した複葉、固定脚の急降下爆撃機である。1935年に部隊配備が開始され1938年10月まで生産された。
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[編集] 概要
1933年に出された要求に基づいて開発されたドイツの急降下爆撃機。当時としては一般的なスタイルの機体であった。
原型機であるHs123-Vは飛行試験中に急降下を行った際に空中分解事故をおこし主翼の構造の欠陥を露呈した。しかし主翼の構造を強化した原型4号機が試験に合格したため発注を得ることができた。
生産期間が短いのはその後Ju 87が開発された為で、改良も行われなかった。
[編集] 実戦
1936年のスペイン内戦、1939年のポーランド侵攻などで使用され、東部戦線では1944年春まで使用された。
[編集] 主要諸元
- 全長:8.33m
- 全高:3.20m
- 全幅:10.50m
- 自重:1500kg
- ペイロード:700kg
- 最高速度:340km/h
- 巡航速度:315km/h
- 最大高度:9000m
- 航続距離:855km
- エンジン:BMW 132DC 星形空冷9気筒エンジン (880馬力)×1
- 乗員:1名
- 武装:MG-17 7.92mm機銃×2、爆弾(450kgまで)もしくは20mm機関砲×2
[編集] 派生型
- Hs123-V:原型。
- Hs123-A-1:生産型。原型より主翼の構造が強化されている。
- Hs123-B:BMW 132Kエンジン(960馬力)を搭載した出力強化型。計画のみ。