MULTI MAX
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MULTI MAX (マルチマックス)は、ボーカル:CHAGE(チャゲ)、ボーカル:淺井ひろみ(浅井ひろみ、あさいひろみ)、ギター兼ボーカル:村上啓介(むらかみけいすけ)のメンバー三人から構成される、日本のロックバンドである。歌手グループと見なされることもあるが、全員が同時にボーカルを取ることは少ない。
正式名称は1991年までCHAGE'S SUPER BAND MULTI MAX(チャゲズスーパーバンド マルチマックス)、1992年以降はCHAGE PRESENTS MULTI MAX(チャゲプレゼンツ マルチマックス)。略称はマルチ、MM、M²。
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[編集] バンド名の由来
バンド名の由来は当時CHAGEの持ち物には"○ち"(実際は○の中)と書いていたというところからマルチ、ASKAがマックスとつけることを提案したということで、MULTI MAXの誕生となった。
[編集] 略歴
- すでにCHAGE and ASKAとして活躍していたCHAGEがCHAGE and ASKAのデビュー10周年目である1989年に"自分の音楽のルーツを追求したい"という想いから、村上啓介と淺井ひろみを誘いMULTI MAXを結成。同年10月21日にシングル『SOME DAY』でデビュー。
- "音楽で遊ぶ"というポリシーのもとロックバンドとしてCHAGE and ASKAの活動と並行して活躍していく。ほとんどの曲をメンバー自ら手掛け、ときに優しく、ときに力強く聴く者の心に音を届ける。
- コンサートでは様々なパフォーマンスでオーディエンスを魅了する。ロンドンと日本を衛星中継でつなぎ、ASKAの映像を流したり、定番曲『WINDY ROAD』での紙飛行機飛ばしを行っている。
- 1996年、彼らの集大成とも言えるアルバム『Oki doki!』リリース。先行シングル『どうだい』を含む全11曲は一曲一曲が輝いておりミュージシャンとしての才能を魅せることとなった。その後アナログレコーディングを生かしたアナログ盤『Oki doki!』のリリースをもって活動休止。
- 1999年にCHAGE and ASKAのカウントダウンコンサートに淺井と村上が飛び入り参加。『SOME DAY』『WINDY ROAD』を唄う。アンコールではCHAGE and ASKAの楽曲『no no darlin'』を全員で熱唱し一夜限りの復活となった。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- SOME DAY (1989年10月21日) c/w「Darlin'」
- WINDY ROAD (1991年4月12日) c/w「WORKING」
- LOVE (1991年11月6日) c/w「SO SO」
- 遠い街から (1992年5月1日) c/w「TIME IS FLYING」
- 勇気の言葉 (1993年4月7日) c/w「TEARS」
- 愛の空で (1994年10月5日) c/w「螺旋の舞台」
- どうだい (1996年11月7日) c/w「Mr.Liverpool」
[編集] アルバム
- HEAVEN (1989年11月29日)
- STILL (1991年4月12日)
- Human (1992年5月20日)
- MAX TOOL Vol.1 (ベストアルバム、1992年12月2日)
- RE-BIRTH (1993年6月9日)
- Well,Well,Well (1994年11月16日)
- Oki doki! (1996年12月4日)
[編集] VHS
- MAXISM IN BUDOKAN (1993年5月12日)
- 1996-1997 177DAYS Oki doki! BOOTLEG (1997年3月19日)
[編集] 余談
デビュー曲の『SOME DAY』は当初、CHAGE and ASKAのアルバム『PRIDE』(1989年)に収録予定だった曲なのだが、どうしてもということでデビュー曲となった。
実のところ、ASKAはこの曲を結構気に入っておりコンサートで淺井の代わりにボーカルをとったこともあるほどである(CHAGE and ASKAのシングル『太陽と埃の中で』に、CHAGE and ASKAでのライヴ版がカップリングで収録されている)。