NEVER SAY GOODBYE
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NEVER SAY GOODBYEは、宝塚歌劇団宙組で上演されたミュージカル作品である。2006年3月24日~5月8日に宝塚大劇場、同年5月26日~7月2日に東京宝塚劇場で上演された。作・演出は小池修一郎。
使用楽曲をアメリカのミュージカル作曲家、フランク・ワイルドホーンが全曲書き下ろして話題になった。
この公演は第92期生初舞台公演に和央ようか・花總まりのサヨナラ公演が重なり、前年末に舞台上でのアクシデントにより負傷、入院した和央の復帰公演だった事もあり、チケット入手が困難となる公演だった。
2006年読売演劇大賞優秀作品賞受賞。
[編集] 主な配役
- ジョルジュ・マルロー:和央ようか
- キャサリン・マクレガー/ペギー・マクレガー:花總まり
- ヴィセント・ロメロ:大和悠河
- エレン・パーカー:紫城るい
- コマロフ:磯野千尋
- フランシスコ・アギラール:遼河はるひ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
主人公のカメラマン・ジョルジュはポーランドの寒村に生まれ、「根無し草(デラシネ)」として生きてきた。
ある時、映画「スペインの嵐」でカルメンを演じる女優・エレンとジョルジュは「スペインの嵐」制作発表パーティーへいく。
そこへこの映画の原作者であるキャサリンが乗り込んできた。自分の書いた戯曲「スペインの嵐」が映画化によって改悪されたと腹を立て、映画関係者に食ってかかった。その現場をジョルジュがカメラに収めた。
キャサリンはジョルジュにフィルムをもらうまでさよならは言わないと断言する。夜遅くジョルジュの家にキャサリンは押し込みフィルムをもらおうとする。そこでジョルジュの真実を知り惹かれてしまう。
映画の本格的な撮影がはじまり、撮影隊もスペイン・バルセロナへやってくる。人民オリンピックも開かれようとしていた。
しかし、スペイン内戦が勃発。人民五輪も中止されてしまう。
ソ連諜報部員・コマロフら社会主義勢力はキャサリンを拉致して彼女に睡眠薬を注射して自分たちの思うままにさせようとする。おまけにバルセロナ伝統の祭りであるドラゴンのいけにえに差し出された王女を救った伝説の騎士、サン・ジョルディの祭りを悪用してストーリーを自分たちに都合のいいように書き換えようとしていた。それを知ったジョルジュはキャサリンを救出する。
内戦の現場に遭遇したジョルジュは自由を守るために必死に戦う民衆に心打たれる。彼は本当にやりたい事にようやくめぐり合ったとばかりに多国籍義勇軍に参加を決意。死を覚悟したジョルジュはキャサリンにフィルムを渡し…。
[編集] 関連項目
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劇団統括団体:阪急電鉄 |