NHK教育テレビ幼稚園・保育所の時間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
NHK教育テレビ幼稚園・保育所の時間は、NHK教育テレビにて午前中に設けられている、未就学児向けの教育番組ゾーンである。
- 広義では帯番組『いないいないばあっ!』も含まれるが、ここでは現在平日10:30及び9:15枠に放送される番組について取り上げる。
目次 |
[編集] 概要
放送枠は2007年度の場合、月~金曜の10:30~10:45と、9:15~9:30の2枠で、曜日毎に異なるジャンルの番組が放送される。10:30枠を本放送としており、同じ週(あるいは翌週)の違う曜日の9:15枠で再放送される(但し、新学期最初の週は9:15枠が初放送となる場合もあり)。また、長期休暇の時期(夏休み・冬休み・春休み)は、学校放送番組同様に、前の学期の放送を再放送する編成となる。
2006年度までは土曜日にも設けられており、1994年度までは平日とほぼ同様の放送形態であったが、1995年度からは10:30枠と9:15枠が統合され、9:00~9:15の1枠となり、2006年度を最後に廃枠となっている。
なお曜日ごとのジャンルを挙げると、
- 人形劇番組
- 工作系番組
- 数量系番組
- 自然科学系番組
- 道徳系番組
- 音楽系番組
に分けられるのが基本。但し、1995~2003年度は前述した土曜枠の変更の影響からか、自然科学系番組が2枠(「しぜんとあそぼ」と「なんでもQ」)となり、その間は数量系番組あるいは道徳系番組が欠けるなど多少のふらつきがあった。2004年度からは上記の分け方に戻るが、2007年度からは土曜枠廃止により音楽系番組が休止状態となる。
[編集] 人形劇番組
昔話や童話を人形劇で再現したものが放送される。基本的に内容はタイトル変遷によって大きく変わってはいないが、現在の「こどもにんぎょう劇場」は、直接の前番組「にんぎょうげき」と、学校放送番組として低学年向けに放送されていた「おとぎのへや」を統合した番組であるため、現在も「幼稚園・保育所の時間」と「学校放送」の双方に属しているという珍しい形態となっている。
- 番組一覧
- 人形劇(1959~1965年度(?))
- にんぎょうげき(1966(?)~1989年度)
- こどもにんぎょう劇場(1990年度~放送中)
[編集] 工作系番組
身の回りのものを使った工作と、それを使った遊びの楽しさを伝えるというコンセプトが基本。この枠はロングラン番組が多いのが特徴で、「ノッポさん」や「ワクワクさん」は長きに渡って視聴者に親しまれている。
- 番組一覧
- できたできた(1959~1963年度)
- おじさんおはなししてよ(1964~1965年度)
- なにしてあそぼう(1966~1969年度)
- できるかな(1970~1989年度)
- つくってあそぼ(1990年度~放送中。但し1994年度までは「ともだちいっぱい つくってあそぼ」として放送)
[編集] 数量系番組
直接的に数や図形を教えるというより、「未知の世界への冒険」を通じて、新たなる「考え方」を提供するという番組が多い。本ジャンルの番組は1994年度を最後に一旦消滅するが、2002年度より復活した。
- 番組一覧(1990年代まで)
1971年度までは詳細不明。
- びっくりばこ・ドン(1972~1979年度)
- ばくさんのかばん(1980~1986年度)
- ピコピコポン(1987~1990年度)
- ともだちいっぱい かずとあそぼ(1991~1993年度)
- マホマホだいぼうけん(1994年度のみ)
※1995年度より、「なんでもQ」に枠を譲り一旦中断。
- 番組一覧(2000年代)
2001年度までの道徳系番組枠(当時は「ぼうけん!メカラッパ号」)を転換して再開。
- ピタゴラスイッチ(2002年度~放送中)
[編集] 自然科学系番組
自然界に生きる動物達の生態を取り上げるドキュメンタリータッチの番組が多く、このあたりはNHKの制作能力の面目躍如といったところである。一時期レギュラーキャラクターを登場させる時期があったが、現在は元のドキュメンタリースタイルに戻っている。
なお、1995~2003年度は、本来の自然科学系番組枠(「しぜんとあそぼ」)とは別に、同じく動物を取り上げる「なんでもQ」が放送され、この間は2種類の自然科学系番組が並立した。
- 番組一覧
1965年度以前は詳細不明。
- よくみよう(1966~1971年度)
- みんなのせかい(1972~1984年度)
- みてごらん(1985~1987年度)
- ピックンとアップン(1988~1989年度)
- しぜんとあそぼ(1990年度~放送中。但し1994年度までは「ともだちいっぱい しぜんとあそぼ」として放送)
次の番組は上記とは別枠で放送
- なんでもQ(1995~2003年度)
[編集] 道徳系番組
多彩な着ぐるみ及びマペットキャラが登場することが多く、彼らの日常あるいは旅を通じて、視聴者のコミュニケーション能力を育むというコンセプトが基本。1話完結のものもあれば、1年間通しの連続劇もある。本ジャンルの番組は2001年度を最後に一旦消滅するが、2004年度より「わたしのきもち」として復活した(但しストーリー性のない番組となっている)。
- 番組一覧(2001年度まで)
- みんないっしょに(1959~1966年度)
- くまのこバンブ(1967~1968年度)
- ちびっこモグ(1969~1971年度)
- じんざえもんと5人のともだち(1972年度のみ)
- プルルくん(1973~1975年度)
- 風の子ケーン(1976~1977年度)
- ぺぺとミミ(1978~1980年度)
- 川の子クークー(1981~1982年度)
- おーい!はに丸(1983~1988年度)
- やっぱりヤンチャー(1989年度)
- ともだちいっぱい なかよくあそぼ(1990~1993年度)
- わいわいドンブリ(1994~1996年度)
- たっくんのおもちゃ箱(1997~1999年度)
- ぼうけん!メカラッパ号(2000~2001年度)
※2002年度より、数量系番組「ピタゴラスイッチ」に枠を譲り一旦中断。
- 番組一覧(2004年度以降)
2003年度までの「なんでもQ」の枠を転換して再開。
- わたしのきもち(2004年度~放送中)
[編集] 音楽系番組
いわゆる、歌のお兄さんやお姉さんが登場する典型的な子供番組として、歌の楽しさを伝えてきたが、近年は着ぐるみ等のキャラクターも多彩になってきた。しかし、2006年を最後に土曜枠削減により廃止となった。
- 番組一覧
- ドレミファ船長(1963~1965年度)
- なかよしリズム(1966~1987年度)
- プルプルプルン(1988~1989年度)
- ともだちいっぱい うたってあそぼ(1990~1994年度)
- うたってオドロンパ→うたっておどろんぱ(1995~2005年度)
- あいのて(2006年度のみ)