NICOS
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NICOS(ニコス)は、三菱UFJニコスの前身、旧日本信販と日本信販グループ各社が行う信販事業・クレジットカード等のブランド名。 ここではクレジットカードのNICOSカードを中心に詳述する。
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[編集] NICOSカード
1966年に発行開始されたハウスカードの「信販カード」が前身。1973年に現在のMasterCard Internationalと提携し、MasterCharge海外専用カードを渡航者向けに発行する。
1986年にVISA Internationalのカード発行権(スペシャルライセンシー)を獲得し、日本信販加盟店と世界のVISA・MasterCard加盟店※で扱える日本信販ジョイントカードを発行した。
- ※1990年代のカード業界による「加盟店開放」が施されるまで、日本国内のVISA・MasterCardブランドの加盟店でも、開拓会社(アクワイヤー)が違う場合、国内他社発行カードが扱えないケースが多かった。
1991年に「日本信販カード」を「NICOSカード」にリニューアルし、さらに2005年のUFJニコス発足時にNICOSブランドのマークから日本信販の社票(Cマーク)を取り除いた、NICOSロゴにマイナーチェンジしている。
現在でもNICOS加盟箇所全部と合併後のUFJ・DC加盟個所の一部のみでショッピングとキャッシングが扱える国内専用カード(広域なハウスカード)が発行されているが、UFJ・DC加盟の一部を含むNICOS非加盟のコンビニエンスストアなどでは一切使えない。そのため、必要であれば国内専用カードからVISA/Masterカードへの変更申込のうえ切替が可能であるが、プロパーカードでは年会費が変更となる。
[編集] 主なNICOSカード
ここでは提携カードを除いた、プロパー及び非提携カードについて掲載する。(年会費は税込)
[編集] プロパーカード
- NICOSカード(国内・VISA・MasterCardの3ブランド)
ごくスタンダードなカード。年会費は国内専用カードが525円、国際カードは1312円。最近配布されている申込書には、国内専用カードの記載がない。但し、Web上では現在でも国内専用カードの申し込みを受け付けている。
- NICOS CAMPUS CARD「n-com」(エヌコム/3ブランド)
学生専用カード。所持するだけで海外旅行保険が適用されるなどの利点がある。在学中は年会費無料。
- NICOSゴールドカード(VISA・MasterCardの2ブランド)
1991年から発行開始されたNICOS最上級カード。旅行保険などが手厚いが、近年まで無料利用できるエアポートラウンジが少なかった(現在は改善されている)。年会費は1万500円。
[編集] 特色のあるカード
- Soo(スー/VISA)
リボルビング払い専用カードで、現在は支払スタイルによって「マキシマム」「ミニマム」の2種類から選べ、 独自のボーナスポイント制度が有る。年会費は無料。
- K-TAI(ケータイカード/VISA)
指定携帯電話会社とPHS会社の利用料をこのカードで支払指定すると、カード全体の年間ショッピング利用額に応じてキャッシュバックが受けられる。年会費は1312円。
- ロードネットETCカード
ETC一体型カードで、ロードサービスが付帯されている。年会費は1575円。
[編集] 郵貯共用カード
- NICOS郵貯ジョイントカード(VISA・MasterCardの2ブランド)
郵便貯金キャッシュカードとNICOSカードが一体化したもので、年会費無料。所持するだけで海外旅行保険が適用されるなどの利点がある。
- NICOS郵貯ゴールドカード(2ブランド)
2005年から発行開始の新しいカードで、郵貯キャッシュカードにゴールドカードの機能が合わさったもの。年会費などはNICOSゴールドカードと同じ。
- この他提携カードでNICOS国内専用カードとのジョイントカードが現在でも発行されている。
[編集] MY BEST
マイ・ベストはUFJニコスやニコスグループ(地域信販会社)が発行しているローンカード。無担保型と有担保型がある。
マイベスト マイベストミュー マイベストEXCE マイベストBiz
[編集] 新JAカード
- 新JA CARD…JAバンクとの提携カードで、2006年の協同クレジットサービス吸収合併に伴いNICOSブランドで発行開始した。
キャッシュカード一体型もあるが、クレジットカードサービスはNICOS(プロパー)カードに準じ、旧協同クレジット発行のJAカードとは全く別のクレジットカードとなっている。
[編集] ギフトカード・タクシーチケット
2005年10月の会社統合時からギフトカードとタクシーチケットは、2ブランドを統合した「UFJ NICOS」ブランドで発行しており、 ギフトカードは旧UFJ・ミリオン/旧日本信販の、どちらか一方のギフトカード加盟店であればそれぞれ受け入れ可能となった。