S&W M500
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正式名称 | Smith & Wesson Model 500 |
全長 | 381mm (4インチモデルは260mm) |
重量 | 2055g (4インチモデルは1588g) |
口径 | .500S&Wマグナム |
装弾数 | 5発 |
作動方式 | ダブルアクション/シングルアクション |
製造国 | アメリカ |
製造 | スミス&ウェッソン社 |
S&W M500はアメリカのスミス&ウェッソン社が2003年に開発した超大型の回転式拳銃である。
銃身長は4インチと8インチ、そして「ハンターモデル」と呼ばれる10.5インチのものがあり、使用する弾は.500S&Wマグナムという50口径のマグナム弾である。この弾は.44マグナム弾の約3倍の威力を誇るといわれる。その為、フレームには特大フレームであるXフレームを使用し、本来ならば6発の装弾数も5発に減らしてある。
その威力に比例して発射時の反動も相当なものになっているので、8インチモデルや10.5インチモデルはその反動を抑制するためにあえて2kg前後の重量を持たせている。だが、それでも反動はすさまじく、「手の中で何かが爆発したような感覚」とまで言われる。その為、連続して射撃ができるのは、10発あたりが限界だという。
実用性だけで考えれば威力がありすぎて使い物にならない拳銃に思えるが、人気は高く発売当初は全米から注文が押し寄せ、生産が間に合わなかったという。といっても、売れているのは本体だけで、銃弾は一箱に12発しかなく、しかも1発約4ドルという高価さも相まって、あまり売れていないらしい。そのため、好奇心で2~3発という考えがほとんどということが伺える。
しかし、4インチモデルにはコンペンセイターが装備されており、8インチモデルより撃ちやすく、コンパクトである。また、2006年にはM500ESと言われる2 3/4インチの短銃身モデルが発売されている。